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事業用クレジットカードの年会費を払ったときの仕訳

事業用クレジットカードの年会費を払ったときの仕訳 仕訳

事業で使っているクレジットカード。利用明細に年会費が載っていたけど「これって何費で仕訳するの?」「プライベートと兼用しているカードだけど、全額経費にしていいの?」などと迷っていませんか?

この記事では、事業用クレジットカードの年会費の勘定科目と、私用と兼用している場合の処理方法を整理しました。そのまま転記できる仕訳例も載せています。

本記事はアフィリエイト広告を含みます。

この記事でわかること
  • 年会費で使う勘定科目(支払手数料・諸会費・雑費)
  • カードの種類ごとの、経費にできる範囲
  • 私用と兼用しているカードの、家事按分の考え方
  • そのまま転記できる仕訳パターン(摘要欄つき)
  • 按分の根拠の残し方と、迷いやすい注意点
事業用クレジットカードの年会費は、どの科目で仕訳する?

事業用カードの年会費は、「支払手数料」で仕訳する人が多いです。「諸会費」や「雑費」を使う方法もあり、どれか1つに決まっているわけではありません。

大切なのは、一度決めた科目を、毎年同じように使い続けることです。今年は支払手数料、来年は諸会費、と変えると、前の年と比べにくくなります。この記事の仕訳例では、「支払手数料」を使います。

勘定科目考え方ひとこと
支払手数料カード会社に払うサービスの手数料と考える年会費でよく使われる科目
諸会費カード会員の資格を保つための会費と考える会費の科目でそろえたい人向け
雑費ほかの科目に当てはまらない、少額の支出内訳が見えにくくなるので、できるだけ避ける
年会費の貸方は、どのカードで払ったかで決まる

借方は「支払手数料」で決まりますが、貸方は払い方で変わります。事業用口座から引き落とされるカードなら「未払金」、個人の口座から引き落とされるカードなら「事業主借」です。

未払金は、カード払いのように、あとで払うお金を表す科目です。事業主借は、個人のお金で事業の支払いをしたときに使う科目です。

カードの種類引き落とし口座貸方の科目引き落とし日の仕訳
事業専用カード事業用口座未払金必要(未払金/普通預金)
個人名義のカード(私用と兼用)個人の口座事業主借不要
個人名義のカード(私用と兼用)事業用口座未払金(私用分は事業主貸)必要(未払金/普通預金)

仕訳する日付は、カードの利用明細に年会費が載った日です。引き落とし日は、未払金を精算する日になります。年会費が無料のカードや、条件を満たして無料になった年は、請求がないので仕訳は不要です。

私用と兼用しているカードの年会費は、どう考える?

私用と兼用しているカードの年会費は、事業で使った割合の分だけが経費になります。残りの私用分は、経費にできません。この分け方を「家事按分」といいます。

国税庁のタックスアンサーでは、仕事と私生活の両方にかかわる支出(家事関連費)が必要経費になるのは、仕事に直接必要だったことが明らかに区分できる金額だけと案内されています。年会費も、この考え方にあてはまります。

カードの使い方年会費の扱い考え方
事業専用(私用の買い物はしない)全額を経費にできる年会費は事業のための支出
事業と私用の両方で使っている事業で使った割合の分だけ経費家事按分で分ける
私用だけで使っている経費にできない事業と関係のない支出(家事費)
按分の計算は3ステップ
1
1年分の利用明細を、事業分と私用分に分ける
会計ソフトに取り込んだ明細や、カード会社の利用明細を使います。
2
事業分の割合を出す
利用金額で出す方法が分かりやすいです。利用件数で出す方法もあります。
3
年会費に割合をかける
出てきた金額が、経費にできる年会費です。残りは私用分です。

たとえば、年会費が11,000円(税込)で、1年間の利用額が60万円、そのうち事業分が24万円だった場合は、次の計算になります。

  • 事業の割合:24万円 ÷ 60万円 = 40%
  • 経費にできる年会費:11,000円 × 40% = 4,400円
  • 私用分:11,000円 - 4,400円 = 6,600円(経費にしない)
POINT/按分が大変なら、事業専用カードを1枚つくる

私用と事業の支払いを同じカードでしていると、毎年、割合の計算が必要です。事業専用のカードを分けておけば、年会費を全額経費にできて、按分の計算もいりません。

参考:国税庁 タックスアンサー No.2210 必要経費の知識(2026年11月時点)

そのまま転記できる仕訳パターン
ご確認ください

この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!

勘定科目・金額・摘要欄(メモ)まで、そのまま転記できる形にしました。税込経理の例で、金額は税込です。金額はあくまで例なので、ご自身の利用明細の金額に置き換えてください。カード名は「◯◯カード」としています。

仕訳パターン 01
事業専用カードの年会費11,000円が、事業用口座から引き落とされた
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
支払手数料11,000円未払金11,000円◯◯ビジネスカード 年会費

日付は、利用明細に年会費が載った日です。口座から引き落とされる日には、次の仕訳を入れます。

借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
未払金11,000円普通預金11,000円カード引き落とし(◯◯ビジネスカード 年会費)
仕訳パターン 02
私用と兼用の個人カードの年会費11,000円(個人の口座から引き落とし)。事業の割合は40%
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
支払手数料4,400円事業主借4,400円◯◯カード 年会費11,000円×事業割合40%(家事按分)

私用分の6,600円は、事業の帳簿には書きません。個人の口座から引き落とされるので、引き落とし日の仕訳も不要です。

仕訳パターン 03
私用と兼用のカードの年会費11,000円が、事業用口座から引き落とされた。事業の割合は40%
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
支払手数料4,400円未払金11,000円◯◯カード 年会費11,000円×事業割合40%(家事按分)
事業主貸6,600円--◯◯カード 年会費の私用分(経費にしない)

2行で1つの仕訳です。借方の合計(4,400円+6,600円)と、貸方の合計(11,000円)が同じ金額になります。引き落とし日には、パターン01と同じ形で、未払金と普通預金の仕訳を入れます。

POINT/私用だけのカードの年会費は、経費にしない

私用だけで使っているカードの年会費は、事業の帳簿には記入しません。事業用口座から引き落とされたときだけ、全額を「事業主貸」にします。

年会費の仕訳で迷いやすい注意点
注意/按分の根拠を、あとから説明できるようにしておく

按分の割合は、あとから「なぜこの割合なのか」を説明できるようにしておくと安心です。1年分の利用明細と、計算メモ(事業分の合計・全体の合計・割合)を保存します。摘要欄にも「年会費×事業割合40%」と書いておきます。

注意/消費税の扱いは、事業者の区分で変わる

課税事業者かどうか、インボイス発行事業者の登録をしているかどうかで、消費税の処理が変わります。この記事の仕訳例では、税区分を省略しています。判断に迷うときは、税務署か税理士さんに確認してください。

記帳の手間を減らしたいなら会計ソフトが便利

クレジットカードの年会費は、利用明細の1行として出てきます。会計ソフトなら、カードや口座の明細を取り込めるので、利用日や金額を書き写す手間が減ります。

会計ソフトは、年会費がかかるのがデメリットです。それでも、手書きに比べると格段に手軽です。パソコン・スマホ・マイナンバーカードがあれば、家から一歩も出ずに確定申告まで進められます。

簿記の知識がなくても始めやすい【freee会計】

質問に答えていくだけで、仕訳が自動で作られるタイプの会計ソフトです。勘定科目や仕訳の意味から不安な人でも、まず記帳を始めやすいです。

簿記の知識があるなら【マネーフォワード クラウド会計】

もし簿記の知識があるなら、マネフォの方がおすすめです。日商簿記2級のわたしはマネフォの方が使いやすいので、今も愛用中です。記帳と確定申告もマネフォで行い、半月に1度まとめて入力することで、記帳の手間と心理的な負担を減らしています。

開業当初の1か月だけ、freeeを使っていました。初心者向けのつくりなので、簿記の知識がある人にはやや使いづらい面もありました。仕訳の中身が見えるマネフォは、学びながら記帳したい人にも合います。

取引が増えて、勘定科目の判断や記帳作業そのものが負担になってきたら、次のような方法もあります。
税理士を探している方へ|税理士紹介エージェント

「兼用カードの按分の割合が合っているか確認したい」「申告まで相談したい」というときは、税理士さんに頼る方法もあります。希望に合う税理士を紹介してもらえるサービスです。

記帳作業を任せたい方へ|記帳代行お助けマン

日々の帳簿入力を外部に任せられる、記帳入力のアウトソーシングサービスです。対応エリアなどの条件は、サービスのページで確認してください。

まとめ:年会費は「支払手数料」。兼用カードは事業の割合だけ経費にする
この記事のまとめ
  • 事業用クレジットカードの年会費は、「支払手数料」で仕訳する人が多く、諸会費・雑費でも構いません。大切なのは、毎年同じ科目で続けることです。
  • 貸方は、事業用口座から引き落とされるなら「未払金」、個人の口座から引き落とされるなら「事業主借」です。
  • 私用と兼用しているカードは、年会費に事業で使った割合をかけた分だけが経費です。私用分は「事業主貸」にするか、帳簿に書きません。
  • 按分の根拠として、1年分の利用明細と計算メモを保存し、摘要欄に割合を書いておきます。

※この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!

年会費を含めたカードの明細も、会計ソフトを使えばぐっとラクに記録できます。まずは無料で、操作感を試してみてください。

簿記の知識がある方は、マネーフォワード クラウド会計もおすすめです。

取引が増えて記帳が大変になってきたら

税理士さんに相談したいときは「税理士紹介エージェント」、記帳そのものを任せたいときは「記帳代行お助けマン」も選択肢のひとつです。

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