ポートフォリオやSNSのプロフィールに使うため、プロに宣材写真を撮ってもらった。撮影代は経費にできる?何費で仕訳するの?と迷っていませんか?
家族写真も一緒に撮ってもらった場合は、さらに悩ましいところです。家族写真の分まで経費にしてよいのか、気になりますよね。
この記事では、宣材写真の撮影代の勘定科目と、家族写真を兼ねたときの考え方を整理しました。そのまま転記できる仕訳例(摘要欄つき)も載せています。
本記事はアフィリエイト広告を含みます。
- 宣材写真の撮影代の勘定科目
- 広告宣伝費になる理由と、画像素材・名刺との違い
- 家族写真を兼ねたときの按分の考え方
- そのまま転記できる仕訳パターン(摘要欄つき)
- 見積書・領収書で残しておきたいもの
宣材写真の撮影代は、「広告宣伝費」で仕訳するのが分かりやすいです。借方に広告宣伝費を入れ、貸方には、未払金・普通預金・現金・事業主借など、支払い方に合わせた科目を入れます。
勘定科目は、法律で細かく決まっているわけではありません。ただ、同じ種類の支出は、同じ科目でそろえるのが基本です。一度決めたら、撮り直したときも同じ科目で記帳します。
| 撮影の状況 | 勘定科目の目安 | ほかに使われる科目 |
|---|---|---|
| 仕事用の宣材写真だけを撮った | 広告宣伝費 | 雑費(少額の場合) |
| ヘアメイクが撮影プランに含まれている | 撮影代と合わせて広告宣伝費 | なし |
| 家族写真も一緒に撮った | 宣材写真の分は広告宣伝費、家族写真の分は事業主貸 | なし |
仕訳を入れるまでの流れは、次の3ステップです。
ポートフォリオやSNSなど、仕事の宣伝に使う写真かどうかを見ます。
家族写真など、仕事と関係のない撮影が含まれていないかを確認します。
カードなら未払金、口座なら普通預金、個人の財布なら事業主借を選びます。
広告宣伝費は、自分の仕事やサービスを知ってもらうための費用を入れる科目です。ポートフォリオやSNSのプロフィールに載せる宣材写真は、「Webライターとしての自分を知ってもらう」ための写真ですよね。この目的があるので、広告宣伝費に当てはまります。
ポイントは、仕事の宣伝に使う目的がはっきりしていることです。撮影の前に「ポートフォリオに載せる」「SNSのプロフィールに使う」など、使い道を決めておくと、あとから説明しやすくなります。
撮影日と、写真を載せた場所(ポートフォリオ・SNS・クラウドソーシングのプロフィールなど)をメモしておきます。仕事のために撮った写真だと、あとから説明しやすくなります。
ブログやSNSで使う有料の画像素材は、消耗品費にそろえる考え方もあります。一方、宣材写真は、自分自身を宣伝するための写真です。広告宣伝費にして、ほかの宣伝のための費用と一緒に管理すると、分かりやすくなります。
名刺のように、仕事で自分を知ってもらうために作るものの仕訳も、あわせて確認しておくと迷いにくくなります。
家族写真も一緒に撮ってもらった場合、経費にできるのは、事業に使う宣材写真の分だけです。家族写真の分は、生活のための支出なので経費にはなりません。
事業と生活の両方に関わる支出は、「家事関連費」と呼ばれます。経費にできるのは、主たる部分が事業に必要で、かつ事業分を明らかに区分できる場合の、その部分です。目安は、事業に必要な部分が全体の50%を超えるかどうかです。ただし、50%以下でも、事業分を明らかに区分できるなら、その分は経費に入れて差し支えないとされています。(出典:所得税法施行令第96条、所得税基本通達45-2)
そのため、撮影前に「宣材写真」と「家族写真」を分けて見積もってもらうのがおすすめです。見積書や請求書に内訳があれば、事業分と家族分を区分しやすくなります。
内訳が分けられない場合は、撮影時間や納品カット数など、説明できる基準で按分します。その考え方は、メモに残しておきます。
事業用のカードや口座で払った家族写真の分は、「事業主貸」で事業の外に出します。個人の財布で払った分は、そもそも帳簿に載せなくて大丈夫です。
勘定科目・金額・摘要欄(メモ)まで、そのまま転記できる形にしました。税込経理の例で、金額は税込です。金額はあくまで例なので、ご自身の領収書の金額に置き換えてください。
この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
宣材写真の撮影代22,000円を、クレジットカードで払った
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 22,000円 | 未払金 | 22,000円 | 宣材写真撮影代(ポートフォリオ・SNS用) |
日付は、カードで払った日にします。口座から引き落とされる日には、次の仕訳を入れます。
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 未払金 | 22,000円 | 普通預金 | 22,000円 | カード引き落とし(宣材写真撮影代) |
宣材写真22,000円と家族写真13,000円(合計35,000円)を、同じ日に撮影し、クレジットカードで払った
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 22,000円 | 未払金 | 35,000円 | 宣材写真撮影代(ポートフォリオ・SNS用) |
| 事業主貸 | 13,000円 | 家族写真分(私用のため経費外) |
口座から引き落とされる日には、次の仕訳を入れます。
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 未払金 | 35,000円 | 普通預金 | 35,000円 | カード引き落とし(撮影代) |
宣材写真の撮影代22,000円を、個人の財布から現金で払った
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 広告宣伝費 | 22,000円 | 事業主借 | 22,000円 | 宣材写真撮影代(ポートフォリオ・SNS用) |
事業主借は、事業用ではないお金で払った分を、事業に貸したと考える科目です。
家族写真を含めた合計を、そのまま広告宣伝費に入れるのはNGです。事業に使う宣材写真の分だけを広告宣伝費にして、家族分は外します。
内訳の分かる見積書や請求書、領収書は保存しておきます。撮影日と、写真を使っている場所のメモも一緒に残しておくと安心です。
撮影プランに含まれるヘアメイク代は、撮影代と一緒に処理します。一方、撮影のために買った服や美容院代は、普段使いもできるため、経費にしにくいとされています。迷うときは、税務署か税理士さんに確認すると安心です。
撮影した写真を、SNSや仕事用のサイトで使ってよいか、契約の内容を確認しておきます。使い道が決まっていると、広告宣伝費として説明もしやすくなります。
写真を使ったポートフォリオを印刷して郵送するなど、送料がかかった場合は、別の費用として仕訳します。
撮影代のように、金額が大きめの支出は、仕訳の入れ方を忘れやすいですよね。会計ソフトなら、カードや口座の明細を取り込めるので、1件ずつ書き写す手間が減ります。
会計ソフトは年会費がかかるのがデメリットです。それでも、手書きに比べるとぐっと手軽で、パソコン・スマホ・マイナンバーカードがあれば、家から一歩も出ずに確定申告まで進められます。
質問に答えていくだけで、仕訳が自動で作られるタイプの会計ソフトです。簿記になじみがなくても、まず記帳を始めたい人に向いています。
もし簿記の知識があるなら、マネフォの方がおすすめです。日商簿記2級のわたしはマネフォの方が使いやすいので、今も愛用中です。記帳と確定申告もマネフォで行い、半月に1度まとめて入力することで、記帳の手間と心理的な負担を減らしています。
わたしも開業当初の1か月だけfreeeを使っていました。初心者向けのつくりなので、簿記の知識がある人にはやや使いづらい面もありました。仕訳の中身が見えるマネフォは、学びながら記帳したい人にも合います。
「家族写真との按分の考え方が合っているか確認したい」「申告まで相談したい」というときは、税理士さんに頼る方法があります。希望に合う税理士を紹介してもらえるサービスです。
日々の帳簿入力を外部に任せられる、記帳入力のアウトソーシングサービスです。対応エリアなどの条件は、サービスのページで確認してください。
- 宣材写真の撮影代は、「広告宣伝費」で仕訳します。
- ポートフォリオやSNSなど、仕事の宣伝に使う目的をはっきりさせておくと、説明しやすくなります。
- 家族写真を兼ねた場合、経費にできるのは宣材写真の分だけです。家族分は「事業主貸」で外します。
- 見積書や請求書に内訳を分けてもらい、領収書と一緒に保存します。
- 決めた科目は、撮り直したときも同じ科目で続けます。
※ この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
撮影代のような支出も、会計ソフトを使えばぐっとラクに記録できます。まずは無料で、操作感を試してみてください。
簿記の知識がある方は、マネーフォワード クラウド会計もおすすめです。
税理士さんに相談したいときは「税理士紹介エージェント」、記帳そのものを任せたいときは「記帳代行お助けマン」も選択肢のひとつです。

