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前払金とは?サブスク代・家賃前払いなど前払費用との違いを解説

前払金とは 前払費用との違い 仕訳

「前払いで払ったこの代金、前払金? それとも前払費用?」
会計ソフトの勘定科目一覧を見て、手が止まった経験はありませんか?サブスクの年払い、来月分の家賃、外注さんへの手付金。どれも「先にお金を払う」という点では同じに見えます。でも、簿記のうえではこの2つ、はっきり性質が違う科目です。この記事では、前払金と前払費用の違いを、身近な例を使って整理しました。

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- この記事でわかること -

  • 前払金と前払費用、それぞれの意味
  • 2つを見分ける基準
  • サブスク代・家賃前払いなど具体例での仕訳
  • 扱うときに注意したいポイント
前払金と前払費用の違いは「継続するかどうか」

前払金とは、商品や単発のサービスの提供を受ける前に、代金の一部または全部を先払いしたときに使う勘定科目です。一方、前払費用とは、家賃や保険料のように、継続的に受け取るサービスに対して先払いしたお金を管理する勘定科目です。2つを分ける基準は、契約の内容が「一度きりの取引」か「継続的なサービス」かという点にあります。どちらも、支払った時点ではいったん資産として計上し、あとから費用に振り替えるという流れは共通しています。

なぜ勘定科目を分ける必要があるの?
前払金は「モノ・成果物」の受け渡しに対応

前払金は、商品の納品や成果物の完成を待っている状態のお金です。取引が完了した時点、つまり商品が届いたり、成果物を受け取ったりしたタイミングで、まとめて仕入高や外注費などの経費に振り替えます。

前払費用は「時間の経過」に対応

前払費用は、契約期間のうち、まだサービス提供を受けていない期間分のお金です。時間が経つごとに、少しずつ費用に振り替えていきます。たとえば12ヶ月分を一括で払った場合、1ヶ月経過するごとに12分の1ずつ費用計上する、というイメージです。性質が違うからこそ、前払金と前払費用は別の科目として管理する必要があります。

具体例で見る、前払金と前払費用の仕訳

ここでは、身近な例をもとに、支払ったときと費用に振り替えるときの仕訳を見てみます。

サブスクの年払い(前払費用の例)

業務で使っているクラウドソフトの年間プランを、24,000円で一括契約したケースです。

借方金額貸方金額摘要
前払費用24,000円普通預金24,000円ソフト利用料 年払い分
通信費2,000円前払費用2,000円ソフト利用料 当月分(24,000円÷12ヶ月)
家賃の前払い(前払費用の例)

自宅兼事務所の家賃を、翌月分として月末に前払いしているケースも同じ考え方です。支払った時点ではいったん前払費用として資産計上し、対象の月になったタイミングで地代家賃に振り替えます。

外注さんへの手付金(前払金の例)

ライターさんやデザイナーさんに制作を依頼し、着手前に代金の一部を手付金として先払いするケースです。

借方金額貸方金額摘要
前払金30,000円普通預金30,000円外注手付金(〇〇さん)
外注費30,000円前払金30,000円外注費 精算(〇〇さん)
この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
前払金・前払費用を扱うときの注意点

前払費用は、決算をまたぐ場合、まだサービス提供を受けていない期間分だけを資産として残す必要があります。全額をその年の経費にしてしまうと、あとで修正が必要になることも。

前払金は、商品や成果物を受け取るまでは経費にできません。支払った時点ではなく、引き渡しを受けた時点で費用になるという点を忘れずに。

前払金を支払った時点では、消費税の仕入税額控除も原則として計上できません。商品やサービスの提供を受けたタイミングで計上します。

支払い方法によって計上のタイミングが変わる、という点はクレジットカード払いの経費計上とも似ています。気になる方はこちらもあわせてどうぞ。
クレジットカード払い|仕訳のタイミングはいつ?
まとめ

前払金は単発の商品・サービスに対する先払い、前払費用は継続的なサービスに対する先払いです。見分ける基準は、契約が一度きりか、継続的かという点。支払ったときにいったん資産計上し、モノを受け取ったタイミング、または時間の経過に応じて費用に振り替える、という流れを押さえておけば、科目選びに迷うことは少なくなります。

前払金や前払費用のような細かい科目の判断も、クラウド会計ソフトを使えば、選択肢から選ぶだけでスムーズに記帳できます。

もし簿記の知識があるなら、マネーフォワード クラウド会計の方が使いやすいと感じるかもしれません。仕訳の中身を確認しながら記帳できるので、日商簿記2級のわたしも、こちらを愛用しています。

取引が増えて、勘定科目の判断や記帳作業そのものが負担になってきたら、次のような方法もあります。

科目の判断や申告内容に不安があるなら、税理士に相談する方法もあります。希望に合う税理士を無料で紹介してもらえます(相談自体は有料です)。

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