noteで有料記事が売れた!でも売上から手数料が引かれるらしい…「帳簿には手数料を引いた金額を書くの?」「振込手数料はどう処理するの?」と迷いやすいポイントです。
売れた日に売上を入れるのか、振り込まれた日に入れるのか。引かれた手数料は、いつ、どの科目で処理するのか。
この記事では、noteで有料記事が売れたときの仕訳を、売上・手数料・振込・返金の順に整理しました。そのまま転記できる仕訳例も載せています。
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- noteの有料記事が売れたときの勘定科目
- 売上・手数料・振込を、いつ記帳するか
- 決済手段ごとに変わる手数料のしくみ
- そのまま転記できる仕訳パターン(摘要欄つき)
- 返金されたときの仕訳と、年またぎなどの注意点
専業Webライターなど、noteを仕事の一環として使っているなら、売れた日に「売掛金/売上高」、手数料が確定する翌月2日に「支払手数料/売掛金」で仕訳します。最後に、口座へ振り込まれた日にも仕訳を入れて、売掛金を0円にします。
noteでは、売上は発生した翌月2日に確定します。それまでの間、noteに預けている売上金は、まだ受け取っていないお金です。そのため、貸方に売上高を入れるときの相手科目は「売掛金」にすると、受け取り前後の流れが追いやすくなります。
| いつ | お金の動き | 仕訳の形 |
|---|---|---|
| 記事が売れた日 | 売上の発生 | 売掛金/売上高 |
| 翌月2日(売上確定日) | 手数料の確定 | 支払手数料/売掛金 |
| 振込入金日 | 口座への入金・振込手数料 | 普通預金・支払手数料/売掛金 |
noteの公式ヘルプでも、売上一覧のCSVは「売上」欄を売上、「手数料」「振込手数料」の欄を経費として申告するよう案内されています。
手数料の金額が確定し、noteの画面で確認できるのが、売上が確定する翌月2日だからです。確定日の日付で記帳すると、noteのダッシュボードの数字と、帳簿を見比べやすくなります。
noteの売上確定日が毎月2日なのは、返金機能に合わせた設定です。購入者は、購入後24時間以内に返金を申請できます。月初の1日は前月分の売上を確定する処理が行われ、2日以降に振込申請ができるようになります。
引かれる手数料は、事務手数料とプラットフォーム利用料の2つです。さらに、振込申請のたびに振込手数料が270円かかります。
| 手数料 | 内容 | 料率・金額 |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 購入者の決済手段で決まる | クレジットカード5%/携帯キャリア15%/PayPay・Amazon Pay 7%/noteポイント10%/PayPal 6.5% |
| プラットフォーム利用料 | 売上から事務手数料を引いた金額にかかる | 有料記事・有料マガジン・メンバーシップは10%、定期購読マガジンは20% |
| 振込手数料 | 1回の振込につき1回 | 270円 |
たとえば、1,000円の有料記事が、クレジットカード決済で売れた場合は、次の計算になります。
- 事務手数料:1,000円 × 5% = 50円
- プラットフォーム利用料:(1,000円 - 50円)× 10% = 95円
- 手数料の合計:145円
- 振込手数料:270円
- 振込額:1,000円 - 145円 - 270円 = 585円
同じ1,000円の記事でも、携帯キャリア決済で売れた場合は、事務手数料が15%(150円)になり、プラットフォーム利用料は(1,000円 - 150円)× 10% = 85円です。手数料の合計は235円になります。
手数料は、決済(購入)ごとに発生します。決済手段が違うと金額も変わるので、まとめて計算せず、noteの売上一覧の「手数料」欄の金額を使って記帳すると確実です。料率は変わることがあるので、noteのヘルプで最新の情報を確認してください(2026年11月時点の内容です)。
270円は、記事が売れた件数ではなく、振込1回ごとにかかります。売上金が1,000円以上あれば振込申請ができるので、ある程度たまってからまとめて申請すると、振込手数料の回数を減らせます。
noteの売上一覧の日付で、売上高を入れます。
確定した金額で、支払手数料を入れます。
口座に入った金額と、270円の振込手数料を入れます。
この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
1,000円の有料記事が、クレジットカード決済で売れた例です。金額は税込で、消費税の税区分は省略しています。
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 売掛金 | 1,000円 | 売上高 | 1,000円 | note 有料記事 販売(クレジットカード決済) |
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 支払手数料 | 145円 | 売掛金 | 145円 | note 手数料(事務手数料50円+プラットフォーム利用料95円) |
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 普通預金 | 585円 | 売掛金 | 855円 | note 売上金 振込入金 |
| 支払手数料 | 270円 | - | - | note 振込手数料 |
2行で1つの仕訳です。借方の合計(585円+270円)と、貸方の合計(855円)が同じ金額になります。
売掛金は、1,000円(売上)- 145円(手数料)- 855円(入金の対象)で、最後に0円になります。0円にならないときは、どこかの仕訳が抜けているサインです。売掛金のかわりに、未収入金などを使う人もいます。どの科目にするか決めたら、ずっと同じ科目で続けるのが基本です。
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,000円 | 売掛金 | 1,000円 | note 有料記事 返金(売上の取り消し) |
購入者は、購入後24時間以内なら返金を申請できます(クリエイターが返金を受け付ける設定にしている記事が対象です)。返金された分は、noteの販売履歴にマイナスの金額で表示されます。返金分は、元の売上を取り消す仕訳で処理します。返金分の手数料の扱いは、noteの売上一覧の数字を見て合わせてください。
本業が別にあり、noteの収入がそれに付随する程度なら、貸方の「売上高」を「雑収入」に変えるだけです。手数料や振込手数料の仕訳は、パターン02・03と同じです。
| 状況 | 貸方の科目の目安 |
|---|---|
| noteが仕事(ライター・クリエイター活動)の一部になっている | 売上高 |
| 本業は別にあり、noteの収入は付随的なもの | 雑収入 |
雑収入にする場合の考え方と仕訳例は、チップの記事で整理しています。会社員の副業など、売上か雑収入かの前に所得区分を決める必要があるケースは、税務署か税理士さんに確認してください。
売上金が確定するのは、発生した翌月2日です。12月に売れた記事は、確定が翌年1月2日になります。12月末の時点で、売掛金が残ることになります。購入後24時間以内は返金の可能性もあるので、年末の売上は特に、確定後の数字を確認してください。手数料をどの年に入れるかも含めて、迷うときは税務署か税理士さんに確認します。
noteの売上金には、確定した日から180日間の「預かり期限」があります。期限を過ぎると、支払えない場合があります。口座が未登録のまま期限が過ぎると、原則としてAmazonギフトカードで払い出されます。
売上と手数料の内訳は、noteの売上一覧からCSVでダウンロードできます(パソコンのブラウザから)。帳簿の金額を確認できる資料として、CSVと振込履歴は保存しておくと安心です。
課税事業者かどうか、インボイス発行事業者の登録をしているかどうかで、消費税の処理が変わります。この記事の仕訳例では、税区分を省略しています。判断に迷うときは、税務署か税理士さんに確認してください。
有料記事の仕訳は、売れた日・翌月2日・振込日と、記帳のタイミングが3回に分かれます。売れる件数が増えると、手書きや表計算で続けるのは手間がかかりがちです。
会計ソフトは、年会費がかかるのがデメリットです。それでも、手書きに比べると格段に手軽です。パソコン・スマホ・マイナンバーカードがあれば、家から一歩も出ずに確定申告まで進められます。
質問に答えていくだけで、仕訳が自動で作られるタイプの会計ソフトです。勘定科目や仕訳の意味から不安な人でも、まず記帳を始めやすいです。
もし簿記の知識があるなら、マネフォの方がおすすめです。日商簿記2級のわたしはマネフォの方が使いやすいので、今も愛用中です。記帳と確定申告もマネフォで行い、半月に1度まとめて入力することで、記帳の手間と心理的な負担を減らしています。
開業当初の1か月だけ、freeeを使っていました。初心者向けのつくりなので、簿記の知識がある人にはやや使いづらい面もありました。仕訳の中身が見えるマネフォは、学びながら記帳したい人にも合います。
「手数料の計上のしかたが合っているか確認したい」「申告まで相談したい」というときは、税理士さんに頼る方法もあります。希望に合う税理士を紹介してもらえるサービスです。
日々の帳簿入力を外部に任せられる、記帳入力のアウトソーシングサービスです。対応エリアなどの条件は、サービスのページで確認してください。
- noteで有料記事が売れたら、売れた日に「売掛金/売上高」、手数料が確定する翌月2日に「支払手数料/売掛金」で仕訳します。
- 振込入金日には、普通預金と振込手数料(270円)の仕訳を入れます。売掛金が0円になれば、記帳もれはありません。
- 返金されたときは、元の売上を取り消す仕訳を入れます。本業が別にある人は、売上高を「雑収入」に変えます。
- 12月に売れた記事の年またぎ、預かり期限の180日、消費税の扱いには注意が必要です。
※この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
有料記事の売上や手数料も、会計ソフトを使えばぐっとラクに記録できます。まずは無料で、操作感を試してみてください。
簿記の知識がある方は、マネーフォワード クラウド会計もおすすめです。
税理士さんに相談したいときは「税理士紹介エージェント」、記帳そのものを任せたいときは「記帳代行お助けマン」も選択肢のひとつです。

