noteでチップをもらえた!読者の方に応援してもらえてうれしい!でも…帳簿にはどう書けばいいの?と迷いますよね。
売上なのか、雑収入なのか。引かれた手数料は、どう処理するのか。迷うところが意外と多いです。
この記事では、noteのチップを受け取ったときの仕訳と、手数料・振込手数料の処理を整理しました。そのまま転記できる仕訳例(摘要欄つき)も載せています。
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- noteのチップを受け取ったときの勘定科目
- 専業Webライターの場合と、本業が別にある人の場合の違い
- 手数料・振込手数料の処理のしかた
- そのまま転記できる仕訳パターン(摘要欄つき)
- 年またぎ・預かり期限・消費税の注意点
専業Webライターなど、noteを仕事の一環として使っているなら、チップは「売上高」で仕訳します。引かれた手数料は「支払手数料」で記帳します。
チップは、読者が記事への応援として送るお金です。noteでの活動が仕事の一部なら、仕事の収入として扱うのが自然です。noteの公式ヘルプでも、売上一覧のCSVは「売上」欄を売上、「手数料」「振込手数料」の欄を経費として申告するよう案内されています。
| お金の動き | 勘定科目 | 帳簿での位置 |
|---|---|---|
| チップを受け取った(売上) | 売上高 | 貸方(右側) |
| noteに預けている売上金(まだ受け取っていない分) | 売掛金 | 借方(左側) |
| 事務手数料・プラットフォーム利用料 | 支払手数料 | 借方(左側) |
| 振込手数料(270円) | 支払手数料 | 借方(左側) |
個人からもらうお金だから贈与税なのでは?と迷う人もいます。ただ、読者から活動の対価として継続的に受け取るチップは、贈与ではなく所得として扱われるのが一般的です。
反対に、noteで有料記事を買ったときは、売上ではなく経費の仕訳になります。
チップから引かれるのは、事務手数料とプラットフォーム利用料の2つです。さらに、売上金を振り込むときには振込手数料が270円かかります。
| 手数料 | 内容 | 料率・金額 |
|---|---|---|
| 事務手数料 | チップを送った読者の決済手段で決まる | クレジットカード5%/携帯キャリア15%/PayPay・Amazon Pay 7%/noteポイント10%/PayPal 6.5% |
| プラットフォーム利用料 | チップから事務手数料を引いた金額にかかる | 10% |
| 振込手数料 | 1回の振込につき1回 | 270円 |
たとえば、1,000円のチップがクレジットカード決済で届いた場合は、次の計算になります。
- 事務手数料:1,000円 × 5% = 50円
- プラットフォーム利用料:(1,000円 - 50円)× 10% = 95円
- 手数料の合計:145円
- 振込手数料:270円
- 振込額:1,000円 - 145円 - 270円 = 585円
売上金は、発生した翌月2日に確定します。振込申請ができるのは、売上金が1,000円以上のときです。料率は変わることがあるので、申請前にnoteのヘルプで最新の情報を確認してください(2026年11月時点の内容です)。
270円は、チップ1件ごとではなく、振込1回ごとにかかります。少額のチップが続くときは、ある程度たまってからまとめて申請すると、振込手数料の回数を減らせます。
古い解説では「サポート」と書かれていますが、2024年11月20日に名称が「チップ」へ変わっただけです。ヘルプも「チップ(サポート)」と併記されています。
チップの仕訳は、お金の動きに合わせて3回に分けて入れます。
noteの売上一覧の日付で、売上高を入れます。
金額が確定した日付で、支払手数料を入れます。
口座に入った金額と、270円の振込手数料を入れます。
この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
1,000円のチップを、クレジットカード決済で受け取った例です。金額は税込で、消費税の税区分は省略しています。
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 売掛金 | 1,000円 | 売上高 | 1,000円 | note チップ(クレジットカード決済) |
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 支払手数料 | 145円 | 売掛金 | 145円 | note 手数料(事務手数料50円+プラットフォーム利用料95円) |
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 普通預金 | 585円 | 売掛金 | 855円 | note 売上金 振込入金 |
| 支払手数料 | 270円 | - | - | note 振込手数料 |
2行で1つの仕訳です。借方の合計(585円+270円)と、貸方の合計(855円)が同じ金額になります。
売掛金は、1,000円(売上)- 145円(手数料)- 855円(入金の対象)で、最後に0円になります。0円にならないときは、どこかの仕訳が抜けているサインです。売掛金のかわりに、未収入金などを使う人もいます。どの科目にするか決めたら、ずっと同じ科目で続けるのが基本です。
手数料は、金額が確定する翌月2日付で記帳すると、noteのダッシュボードの数字と帳簿を見比べやすいです。月ごとに方法を変えず、同じルールで続けることが大切です。年末のチップだけは、年またぎの注意点(後ほど説明します)を確認してください。
本業が別にあり、noteの収入がそれに付随する程度なら、「雑収入」で仕訳します。雑収入は、本業の売上ではない、重要度の低い収入を入れる科目です。
| 状況 | 勘定科目の目安 |
|---|---|
| noteでの発信が、仕事(ライター・クリエイター活動)の一部になっている | 売上高 |
| 本業は別にあり(例:ハンドメイド販売や店舗の経営)、noteの収入は付随的なもの | 雑収入 |
| 会社員などの副業として、noteの収入を得ている | 勘定科目より先に「所得区分」を決める(事業所得か雑所得か) |
雑収入にする場合も、仕訳の形は変わりません。貸方の科目が「売上高」から「雑収入」に変わるだけです。
| 借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
|---|---|---|---|---|
| 売掛金 | 1,000円 | 雑収入 | 1,000円 | note チップ(本業とは別の収入) |
手数料と振込手数料の仕訳は、パターン02・03と同じです。
雑収入は、事業所得の中に入る勘定科目です。一方、雑所得は、所得の種類(所得区分)の名前です。名前が似ていますが、役割が違います。なお、青色申告決算書では、売上高と雑収入はまとめて「売上(収入)金額」として表示されます。
会社員の副業の場合は、売上か雑収入かの前に、事業所得と雑所得のどちらになるかを決める必要があります。判断が分かれるので、税務署か税理士さんに確認してください。
売上金が確定するのは、発生した翌月2日です。12月のチップは、確定が翌年1月2日になります。12月末の時点で、売掛金が残ることになります。手数料をどの年に入れるかも含めて、迷うときは税務署か税理士さんに確認してください。
noteの売上金には、確定した日から180日間の「預かり期限」があります。期限を過ぎると、支払えない場合があります。口座が未登録のまま期限が過ぎると、原則としてAmazonギフトカードで払い出されます。このときは振込手数料がかからず、事務手数料とプラットフォーム利用料は引かれます。
チップの売上と手数料は、noteの売上一覧からCSVでダウンロードできます(パソコンのブラウザから)。帳簿の金額を確認できる資料として、CSVと振込履歴は保存しておくと安心です。
課税事業者かどうか、インボイス発行事業者の登録をしているかどうかで、消費税の処理が変わります。この記事の仕訳例では、税区分を省略しています。判断に迷うときは、税務署か税理士さんに確認してください。
本記事では、執筆時点での一般的な情報をまとめています。ご自身の事業の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
noteのチップは、受け取り・手数料の確定・振込と、記帳のタイミングが3回に分かれます。少額のチップが積み重なるので、手書きや表計算で続けるのは手間がかかりがちです。
会計ソフトは、年会費がかかるのがデメリットです。それでも、手書きに比べると格段に手軽です。パソコン・スマホ・マイナンバーカードがあれば、家から一歩も出ずに確定申告まで進められます。
質問に答えていくだけで、仕訳が自動で作られるタイプの会計ソフトです。勘定科目や仕訳の意味から不安な人でも、まず記帳を始めやすいです。
もし簿記の知識があるなら、マネフォの方がおすすめです。日商簿記2級のわたしはマネフォの方が使いやすいので、今も愛用中です。記帳と確定申告もマネフォで行い、半月に1度まとめて入力することで、記帳の手間と心理的な負担を減らしています。
開業当初の1か月だけ、freeeを使っていました。初心者向けのつくりなので、簿記の知識がある人にはやや使いづらい面もありました。仕訳の中身が見えるマネフォは、学びながら記帳したい人にも合います。
「手数料の計上のしかたが合っているか確認したい」「申告まで相談したい」というときは、税理士さんに頼る方法もあります。希望に合う税理士を紹介してもらえるサービスです。
日々の帳簿入力を外部に任せられる、記帳入力のアウトソーシングサービスです。対応エリアなどの条件は、サービスのページで確認してください。
- noteを仕事として使っているなら、チップは「売上高」で仕訳します。本業が別にあり、付随的な収入なら「雑収入」です。
- 事務手数料・プラットフォーム利用料・振込手数料は、すべて「支払手数料」で記帳します。
- 仕訳は、「受け取った日」「翌月2日の売上確定日」「振込入金日」の3回です。売掛金が0円になれば、記帳もれはありません。
- 12月のチップの年またぎ、預かり期限の180日、消費税の扱いには注意が必要です。
※この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
チップのような少額の収入も、会計ソフトを使えばぐっとラクに記録できます。まずは無料で、操作感を試してみてください。
簿記の知識がある方は、マネーフォワード クラウド会計もおすすめです。
税理士さんに相談したいときは「税理士紹介エージェント」、記帳そのものを任せたいときは「記帳代行お助けマン」も選択肢のひとつです。


