個人事業主になって、初めての経理。「資産」「負債」「純資産」という言葉の違いがよくわからなくて、簿記の勉強を後回しにしていた…という方も多いのではないでしょうか。実はこの3つ、身近なものに置き換えて考えると、イメージがつかみやすくなりますよ。
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- 資産とは何か
- 負債とは何か
- 純資産とは何か
- 3つの関係
資産とは、現金や預金、パソコンなどの備品といった、事業が持っている財産のことです。身近な例で言うと、事業用の財布に入っているお金や、仕事で使っているパソコンが資産にあたります。
負債とは、買掛金や借入金など、将来返済しなければならないお金のことです。クレジットカードでまだ支払っていない分や、事業のために銀行から借りたお金が負債にあたります。
純資産とは、資産から負債を差し引いた残りの部分で、返済義務のない、事業のもとになるお金のことです。個人事業主の場合、この純資産の中心になるのが「元入金」という科目です。
資産・負債・純資産を分けて記録するのは、財産の中身(資産)と、その財産をどうやって手に入れたか(負債・純資産)を、両方の面から確認するためです。たとえば、資産が多くても、その大部分が借入金でまかなわれていたら、経営としては安全とは言えません。負債と純資産の内訳を見ることで、事業の健全性が見えてきます。
資産=負債+純資産。この式が常に成り立つように、日々の取引を記録していきます。
この3つを一覧にしてまとめたものが、貸借対照表という書類です。
実際の数字にあてはめてみると、イメージがつかみやすくなります。たとえば、次のような状況をイメージしてみましょう。
「事業用の口座に30万円あり、そのうち10万円は銀行から借りたお金だった」
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 資産(事業用口座の残高) | 300,000円 |
| 負債(銀行からの借入金) | 100,000円 |
| 純資産(資産-負債) | 200,000円 |
※わかりやすくするための簡易例です。実際の金額は事業内容によって異なります。
口座にある30万円のうち、返済が必要な10万円が負債、返済不要な20万円が純資産にあたります。資産の金額だけを見ると事業が順調に見えても、その中に負債が多く含まれている場合は注意が必要です。純資産は、1年間の利益が積み上がることでも増えていきます。
日々の取引は、まず仕訳帳に記録し、勘定科目ごとに総勘定元帳へ転記していきます。この記帳の積み重ねが、最終的に資産・負債・純資産の残高として決算書にまとまっていきます。
- 資産が多いからといって、必ずしも経営が安定しているとは限りません。負債の割合もあわせて確認しましょう。
- 個人事業主の場合、事業主貸・事業主借は資産や負債ではなく、純資産(元入金)の増減として扱われます。混同しやすいので注意しましょう。
- 分類に迷ったときは、まず「返済が必要かどうか」で負債と純資産を見分けると整理しやすくなります。
資産は事業が持っている財産、負債は返済が必要なお金、純資産は返済不要な事業のもとになるお金です。資産=負債+純資産という関係を押さえておくことが、簿記の基本を理解する近道です。身近な例に置き換えながら、少しずつ数字に慣れていきましょう。
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