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夜驚症とは?子どもが夜中に泣き叫ぶ原因と対処法

夜驚症とは? 健康コラム

タレントの辻希美さんが、YouTubeチャンネルで次男・三男の「夜驚症(やきょうしょう)」を公表したという報道がありました。

この報道をきっかけに、SNS上ではさまざまな声が交わされているようです。

「夜驚症って聞いたことはあるけれど、実際どんな症状が出るの?」
「もし自分の子どもだったら、どう対応すればいいの?」

そんな疑問を持ってこのページにたどり着いた方も、多いのではないでしょうか。

実は、わたしの子どもたちも夜驚症を経験しています。

現在8歳の長女は4歳ごろ、現在5歳の長男は今も、夜中に突然泣き叫ぶことがあります。

ひとしきり叫んだあと、自分の声で目が覚めるのか、パッと起き上がって水筒を取りに行き、お茶をひと口飲んだら何事もなかったかのようにまた眠る……というのが、わが家のパターンです。

初めて見たときは驚きましたが、夜驚症について知ってからは、少し落ち着いて見守れるようになりました。

この記事では、夜驚症の基礎知識から症状の特徴、家庭での対処法、病院を受診する目安まで、わかりやすくまとめました。

Summary
この記事でわかること
  • 夜驚症とはどんな睡眠障害なのか
  • 夜驚症でみられる主な症状
  • 夜驚症の主な原因(育て方のせいではない理由)
  • 家庭でできる対処法と病院を受診する目安
  • 夜驚症と似た症状が出るほかの病気との違い
夜驚症とは?子どもに多い睡眠障害の基礎知識

夜驚症とは、深い眠りの途中で脳が不完全に目覚めてしまい、突然泣き叫んだりパニック状態になったりする睡眠障害です。

主に3歳から8歳ごろの子どもに多くみられ、全体の1〜6.5%程度の子どもに発症すると報告されています。

眠りにはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があります。

夜驚症は、このうち深いノンレム睡眠から中途半端に覚醒してしまうことで起こると考えられています。

眠り始めてから数時間以内に多く、本人は目を開けていても意識がはっきりしていません。

そのため、家族が声をかけても反応が乏しく、翌朝になると本人はほとんど何も覚えていないのが大きな特徴です。

夜驚症は誰にでも起こりうる、発達過程のひとつ

お子さんが夜驚症になると、「わたしの育て方が悪かったのでは」と自分を責めてしまう保護者の方も少なくありません。

しかし、夜驚症の原因は育て方や愛情不足ではなく、脳の睡眠・覚醒を調整する機能がまだ発達途中であることにあるとされています。

日中に強い刺激(楽しい体験・怖い体験・緊張する場面など)を受けた日の夜に起こりやすいともいわれていますが、これも一時的な誘因のひとつにすぎません。

多くは思春期ごろまでに、脳の発達とともに自然と治まっていきます。

夜驚症でみられる主な症状

夜驚症の発作は、多くの場合、就寝後1〜3時間ほどのあいだに突然始まります。

Point
こんな症状がみられたら夜驚症の可能性があります
  • 突然、恐怖に満ちた表情で叫び声や泣き声をあげる
  • ベッドの上で起き上がったり、暴れたりする
  • 目は開いているのに、話しかけてもほとんど反応しない
  • 心拍数が上がる、呼吸が速くなる、大量に汗をかく
  • 数分〜15分程度でおさまり、そのまま再び眠りにつく

発作がおさまったあとは何事もなかったかのように眠り続け、翌朝本人に発作の記憶がほとんど残っていないのも夜驚症の特徴です。

保護者にとっては強い衝撃を受ける光景ですが、本人が苦しんでいるというよりも、脳が一時的に混乱している状態と考えられています。

夜驚症の対処法と治療法

結論からお伝えすると、夜驚症の多くは特別な治療を必要とせず、家庭での見守りと生活リズムの調整が対応の中心になります。

その理由は、夜驚症の大半が脳の発達に伴って自然に軽快していく一過性の症状だからです。

発作が起きたときの対応

発作の最中は、無理に起こそうとせず、まずは保護者が落ち着いて見守ることが大切です。

本人は完全に覚醒していないため、体を強く揺すったり大声で呼びかけたりすると、かえってパニックが強まることがあります。

ベッド周りに硬いものを置かない、窓や玄関の鍵を確認するなど、けがや思わぬ事故を防ぐ環境づくりも重要です。

家庭でできる予防的な対処法

たとえば、就寝時間を毎日そろえる、寝る前のスマートフォンやテレビを控える、入浴は就寝の1時間ほど前に済ませるといった工夫が、睡眠の質を安定させることにつながります。

日中に強い緊張や不安を感じる出来事がなかったか、さりげなく話を聞いてあげることも、心の負担を減らす助けになるでしょう。

Caution
病院を受診する目安

次のような場合は、自己判断せず小児科や睡眠外来へ相談することをおすすめします。

  • 発作が週に何度も起こり、長期間続いている
  • 発作の時間が30分以上と長い、または一晩に何度も繰り返す
  • 飛び出す・物を壊すなど、けがにつながる危険な行動を伴う
  • 8歳以降にはじめて症状が出てきた
  • いびきや日中の強い眠気など、ほかの睡眠トラブルも気になる

子どもの場合は、まずかかりつけの小児科に相談するのが安心です。

必要に応じて、睡眠外来や小児神経の専門医を紹介してもらえます。

治療が必要な場合も、多くはカウンセリングや生活指導が中心で、薬を使うのは症状が重い一部のケースに限られます。

似た症状が出る病気との違い

夜驚症は、ほかの睡眠トラブルと症状が似ていることがあり、家庭だけで見分けるのが難しい場合もあります。

Compare
  • 夜泣き:乳児期に多く、抱っこやトントンであやすと落ち着きやすい点が異なります
  • 悪夢(レム睡眠時):明け方に多く起こり、本人が夢の内容を覚えていることが多いです
  • 睡眠時遊行症(夢遊病):夜驚症の子どもの一部に併発し、歩き回る行動がみられます
  • 夜間てんかん発作:毎回同じ動きを繰り返す、一晩に何度も起こるなどの特徴があり、脳波検査での鑑別が必要になることがあります
  • 睡眠時無呼吸症候群:いびきや日中の強い眠気を伴う場合に疑われます

症状だけで自己判断するのは難しいため、気になる点があるときは医療機関で相談し、必要な検査を受けることが安心につながります。

また、わたしはこのブログのほかに、noteでも医療系の病気解説記事を発信しています。

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まとめ|夜驚症が気になるときは、ひとりで抱え込まずに相談を
Summary
この記事のポイント
  • 夜驚症は、深い眠りから不完全に覚醒することで起こる睡眠障害です
  • 主に3〜8歳ごろに多く、育て方や愛情不足が原因ではありません
  • 発作中は無理に起こさず、安全を確保しながら見守ることが基本です
  • 多くは思春期までに自然と治まりますが、頻度が高い・危険な行動を伴う場合は受診を検討しましょう
  • 似た症状の病気もあるため、心配なときは自己判断せず医療機関へ相談を

夜中に我が子が突然泣き叫ぶ姿を見るのは、保護者にとって本当に心配なものだと思います。

ですが、夜驚症の多くは成長の過程でみられる一時的な症状です。

不安なときは決してひとりで抱え込まず、かかりつけの小児科などに相談してみてくださいね。

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参考文献
しまだ小児クリニック「夜驚症になりやすい子の特徴とは?原因・発達障害との関係・対処法を専門的に解説」
https://shimada-children.com/column/children-prone-night-terrors/

ベスタこどもとアレルギーのクリニック「夜驚症(やきょうしょう)とは?主な症状と対策、受診の目安を解説」
https://www.besta-kids.jp/2026/03/25/4151/

かもみーる「夜驚症とは?原因・対処・治療法について解説」
https://www.chamomile.jp/blog/night-terrors-causes-treatment
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