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Webライターが著作権譲渡型の報酬を受け取ったときの仕訳

Webライターが著作権譲渡型の案件で報酬を受け取ったときの仕訳 Webライター

クライアントから届いた契約書に「成果物の著作権は発注者に譲渡する」の一文。

これまで「執筆依頼」と「著作権の譲渡」はセットだと思っていたけれど、契約の条件によって仕訳の仕方は変わるの?と迷っていませんか?

この記事では、通常の執筆報酬と著作権譲渡型の報酬の違いと、そのまま帳簿に転記できる仕訳例を整理しました。

本記事はアフィリエイト広告を含みます。

この記事でわかること

  • 通常の執筆契約と著作権譲渡型契約の違い
  • 著作権譲渡型の報酬の勘定科目
  • 源泉徴収あり・二次利用料ありの具体的な仕訳例
  • 印紙税や契約書で見落としやすいポイント
著作権譲渡型の報酬も「売上高」で仕訳する

Webライターの仕事として記事を書き、著作権ごと納品した報酬は、通常の執筆報酬と同じ「売上高」で仕訳します。

違いが出るのは勘定科目ではなく、「著作権がどちらに残るか」という契約の中身です。

通常の執筆契約(利用許諾型)著作権譲渡型(買取型)
著作権の持ち主ライターに残るクライアントに移る
報酬の中身執筆の対価+利用の許可執筆の対価+著作権の対価
契約外の利用別途、使用料を受け取れることがある原則、クライアントが自由に使える
勘定科目売上高売上高
契約形態が違っても勘定科目が変わらない理由

著作権は、税金のルール上「譲渡所得」の対象になる資産のひとつです。

ただし、営利を目的として継続的に資産を譲渡して得た所得は、譲渡所得ではなく事業所得や雑所得に区分されます(所得税法33条2項1号)。

Webライターの著作権譲渡は、依頼を受けて記事を書き、納品とセットで権利を渡す取引です。執筆という事業のなかで継続的に発生する収入なので、事業所得の「売上高」として扱うのが一般的です。

POINT:仕事と切り離された著作権の売却は別区分になることも

依頼とは関係なく書きためた作品の著作権だけを、単発でまとまった金額で売ったようなケースは、譲渡所得にあたる可能性があります。本記事では、執筆時点での一般的な情報をまとめています。ご自身の事業の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!

ちなみに、報酬は「売上高」、執筆のために買った道具は「経費」の側で処理します。

著作権譲渡型の報酬の具体的な仕訳例

この記事では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。ご自身の状況に合っているかどうかは、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!

仕訳例 01

9月30日、A社に記事3本を納品(報酬30,000円・著作権譲渡を含む契約)

借方金額貸方金額摘要
売掛金30,000円売上高30,000円A社 記事3本執筆料(著作権譲渡含む)9月納品分
仕訳例 02

10月31日、源泉徴収後の26,937円が事業用口座に入金

借方金額貸方金額摘要
普通預金26,937円売掛金30,000円A社 入金(源泉所得税控除後)
事業主貸3,063円A社 源泉所得税

源泉徴収税額は、30,000円×10.21%=3,063円(1円未満切り捨て)です。差し引かれた税金は確定申告で精算するため、「事業主貸」で記録しておきます。

仕訳例 03

著作権が自分に残る契約で、B社から既存記事の二次利用料10,000円(源泉徴収後8,979円)が入金

借方金額貸方金額摘要
普通預金8,979円売上高10,000円B社 既存記事の二次利用料(利用許諾)
事業主貸1,021円B社 源泉所得税

どの契約形態でも勘定科目は同じなので、摘要に「著作権譲渡含む」「利用許諾」と書き分けておくのがおすすめです。あとから契約書と照らし合わせるときに、どの報酬がどの条件だったのかすぐにわかります。

取引ごとの摘要メモも、会計ソフトなら入力のたびに残しておけます。簿記の知識がなくても、質問に答えるだけで仕訳ができあがるのがfreee会計です。

著作権譲渡型の案件で見落としやすい注意点

! 見落としやすいポイント

  • 紙の契約書は印紙が必要になることがある
    著作権の譲渡を定めた契約書は、印紙税法の「第1号の1文書」にあたり、契約金額に応じた収入印紙が必要です(記載金額1万円未満は非課税)。電子契約サービスで締結する場合は、印紙は不要です。印紙代を自分で負担したときは「租税公課」で仕訳します。
  • 「著作権をすべて譲渡」だけでは移らない権利がある
    翻案権や二次的著作物の利用権(著作権法27条・28条)は、契約書に明記がなければライター側に残ると推定されます(同法61条2項)。また、氏名表示権などの著作者人格権は譲渡できないため(同法59条)、「行使しない」という特約が入っているかも確認しておきましょう。
  • 源泉徴収額は入金明細と照合する
    差し引かれた金額は、確定申告で納めすぎた分が戻ることもある大切な数字です。クライアントから届く支払調書や入金明細と、帳簿の金額が合っているか見直しておきましょう。

契約書の読み方や著作権の知識を本で学んだときは、その購入費も経費として処理できます。

まとめ
著作権譲渡型の報酬の仕訳まとめ

著作権譲渡型の案件でも、執筆を仕事にしているなら報酬は「売上高」で仕訳します。

違いが出るのは契約の中身です。摘要に契約形態をメモしておくこと、紙の契約書の印紙や27条・28条の記載もあわせてチェックしておきましょう。

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