「副業を始めたいけど、何から手をつけたらいいんだろう」「Webライターって気になるけど、本当に稼げるのかな」そんな風に悩んでいませんか?
実は私も3年前、同じような気持ちでWebライターの世界に飛び込んだ一人です。最初は「文章を書くだけでお金がもらえるなんて本当かな?」と半信半疑でしたが、今では副業として安定した収入を得られるようになりました。
この記事では、副業でWebライターに挑戦しようか悩んでいるあなたに向けて、実際の体験を交えながらWebライターの仕事内容から始め方、そして続けていくためのコツまでをお話しします。きっと「私にもできるかも」と思えるはずですよ。
Webライターってどんな仕事?
主な仕事内容と1日の流れ
Webライターの仕事を簡単に言うと、インターネット上の記事を書くことです。企業のホームページに載せるコラムから、商品を紹介するレビュー記事、お役立ち情報をまとめた記事まで、本当に様々な種類があります。
私の場合、平日の夜と週末に作業をしています。平日は仕事から帰ってきて夕食を済ませた後、だいたい夜8時から10時まで2時間程度パソコンに向かいます。週末はまとまった時間が取れるので、4時間から6時間くらい集中して作業することが多いです。
1日の作業の流れを具体的にお話しすると、まずはクライアントから依頼された記事のテーマについて調べることから始まります。例えば「初心者向けの家庭菜園のコツ」という記事を書くとしたら、まずはインターネットで情報を集めて、どんな内容を書けばいいかを整理します。
その後、記事の構成を考えて、実際に文章を書いていきます。書き終わったら誤字脱字がないかチェックして、クライアントに納品するという流れです。慣れてくると、この一連の作業がスムーズにできるようになります。
記事を書く以外に求められること
Webライターの仕事は、ただ文章を書くだけではありません。実際に始めてみてわかったのですが、記事を書く前の準備がとても大切なんです。
まず、記事のテーマについてしっかりと調べる必要があります。自分が知らない分野の記事を書くことも多いので、信頼できる情報を集めて、正確な内容を書かなければいけません。私も最初の頃は、一つの記事を書くのに調べる時間の方が長くて驚いたものです。
また、クライアントとのやり取りも重要な仕事の一部です。記事の内容について質問があったり、修正の依頼があったりするので、丁寧にコミュニケーションを取る必要があります。メールやチャットでのやり取りが中心になるので、相手に伝わりやすい文章を書くスキルも自然と身につきます。
画像を選んだり、記事の見出しを考えたりする作業もあります。読む人にとって魅力的な記事にするために、文章以外の部分にも気を配る必要があるんです。
在宅ワークとして人気が高まっている理由
Webライターが副業として人気なのには、いくつかの理由があります。一番の魅力は、パソコンとインターネット環境があればどこでも仕事ができることです。私も通勤時間に電車の中で記事の構成を考えたり、カフェで作業したりすることがあります。
また、特別な資格や経験がなくても始められるのも大きな魅力です。私自身、Webライターを始める前は全く違う業界で働いていましたが、文章を書くことが好きだったので挑戦してみました。最初は慣れなくて大変でしたが、続けているうちに少しずつ上達していきました。
自分のペースで働けるのも嬉しいポイントです。本業が忙しい時期は仕事を少なくして、時間に余裕がある時はたくさん記事を書くといった調整ができます。無理をしすぎずに続けられるので、長く副業として取り組むことができるんです。
さらに、様々な分野の知識を身につけることができるのも魅力的です。美容や健康、旅行、ビジネスなど、普段は接することのないジャンルの記事を書く機会があるので、自然と知識の幅が広がります。これは本業にも良い影響を与えてくれています。
副業でWebライターを始めるメリットと注意点
時間や場所にとらわれない働き方ができる
副業でWebライターを始めて一番良かったと感じているのは、本当に自由に働けることです。会社員として働いていると、決まった時間に決まった場所にいなければいけませんが、Webライターの仕事はそんな制約がありません。
例えば、子どもが熱を出して会社を休まなければいけない日でも、家で看病をしながら記事を書くことができます。また、家族旅行に行った時も、ホテルで少し時間を作って作業をすることができました。もちろん、旅行中は家族との時間を大切にしたいので、そういう時は事前にクライアントに相談して、余裕を持ったスケジュールにしてもらいます。
通勤ラッシュに巻き込まれることもないので、ストレスが少ないのも嬉しいですね。朝早く起きて記事を書いてから会社に行くこともあれば、夜遅くにゆっくりと作業することもあります。自分の生活リズムに合わせて働けるので、無理なく続けることができています。
ただし、自由だからこそ自分でしっかりと管理しなければいけません。締切を守ることはもちろん、品質の高い記事を書き続けるために、常に勉強する姿勢が大切です。
収入の可能性と「思ったより稼げない」現実
Webライターを始める前は「文章を書くだけで月に10万円くらい稼げたらいいな」なんて甘い考えを持っていました。でも実際に始めてみると、そう簡単にはいかないことがわかりました。
最初の3ヶ月間は、月の収入が1万円に届かないこともありました。記事を書くのに時間がかかりすぎて、時給に換算すると300円程度だったこともあります。「アルバイトをした方がよっぽど稼げるじゃないか」と落ち込んだこともありました。
でも、続けているうちに少しずつ慣れてきて、今では月に3万円から5万円程度の収入を安定して得られるようになりました。これは週に10時間程度の作業での金額なので、時給に換算すると800円から1200円くらいになります。
収入を上げるためには、文章を書くスピードを上げることと、単価の高い案件を受けることが重要です。最初は1文字0.5円の案件から始めましたが、今では1文字1円から2円の案件を中心に受けています。実績を積んで信頼関係を築くことで、徐々に条件の良い仕事をもらえるようになります。
ただし、継続的に稼ぎ続けるためには、常に新しいことを学んで、スキルを向上させる努力が必要です。楽して稼げる仕事ではありませんが、努力した分だけ結果がついてくる仕事だと感じています。
やってみてわかった大変さと工夫が必要な点
Webライターの仕事を始めてから、思っていた以上に大変だと感じることがいくつかありました。まず、一人で作業をするので、モチベーションを維持するのが難しいことがあります。誰かに褒めてもらったり、励ましてもらったりする機会が少ないので、自分で自分を奮い立たせなければいけません。
また、案件によっては専門的な知識が必要で、勉強に時間がかかることもあります。医療や法律に関する記事を書く時は、間違った情報を書いてしまわないように、慎重に調べながら書かなければいけません。時には記事を書く時間よりも調べる時間の方が長くなることもあります。
クライアントとのやり取りで困ることもありました。文章だけでのコミュニケーションなので、お互いの意図が伝わりにくいことがあるんです。記事の内容について認識の違いがあって、何度も修正をお願いされたこともありました。
これらの問題を解決するために、私なりに工夫していることがあります。モチベーション維持のためには、小さな目標を設定して、達成したら自分にご褒美をあげるようにしています。また、同じようにWebライターをしている人とSNSでつながって、情報交換をするようにしました。
専門知識については、よく書くジャンルを決めて、その分野について深く学ぶようにしています。幅広い知識も大切ですが、得意分野を作った方が効率よく稼げることがわかりました。
Webライターに求められるスキルと心構え
文章力よりも大切な「リサーチ力」と「読みやすさ」
Webライターを始める前は「文章力が一番大切なんだろうな」と思っていました。でも実際に仕事をしてみると、美しい文章を書くことよりも、正確な情報を集める力と、読む人にとってわかりやすい文章を書くことの方がずっと重要だということがわかりました。
リサーチ力というのは、記事のテーマについて必要な情報を効率よく集める能力のことです。例えば「夏のスキンケア方法」という記事を書くとしたら、信頼できるサイトや専門家の意見を探して、正しい情報だけを選び出す必要があります。
私も最初の頃は、どのサイトの情報が信頼できるのかわからなくて困りました。でも経験を積んでいくうちに、公的な機関のサイトや、専門家が監修している記事を優先的に参考にするようになりました。また、複数の情報源を確認して、同じ内容が書かれているかどうかをチェックするようにもなりました。
読みやすさについても、最初はよくわかりませんでした。でもクライアントからの指摘や、他のライターさんの記事を読むうちに、短い文章で区切ることや、難しい言葉を使わないこと、具体例を入れることの大切さを学びました。
読む人の立場に立って考えることがとても重要です。その記事を読む人はどんな悩みを持っているのか、どんな情報を知りたがっているのかを想像しながら書くようになってから、クライアントからの評価も上がりました。
SEOを意識した記事の書き方の基礎
SEOという言葉を聞いたことはありますか?これは検索エンジン最適化のことで、簡単に言うとGoogleなどの検索で上位に表示されるための工夫のことです。WebライターにとってSEOの知識は欠かせないスキルになっています。
私も最初はSEOのことが全くわからなくて、クライアントから「この記事はSEOを意識して書いてください」と言われても何をしたらいいのかわかりませんでした。でも少しずつ勉強して、今では基本的なSEOの知識を身につけることができました。
SEOで大切なのは、読む人が検索しそうな言葉を記事の中に自然に入れることです。例えば「ダイエット方法」という記事なら、「痩せる」「減量」「体重を落とす」といった関連する言葉も使うようにします。
また、記事の構成も重要です。見出しを使って内容を整理したり、結論を最初に書いたりすることで、読む人にとってわかりやすい記事になります。これは検索エンジンにも評価されるポイントです。
ただし、SEOを意識しすぎて不自然な文章になってしまうのは良くありません。あくまでも読む人にとって有益で読みやすい記事を書くことが一番大切で、その上でSEOの要素を取り入れるという考え方が重要です。
クライアントとのやり取りで意識したいこと
Webライターの仕事では、クライアントとの良好な関係を築くことがとても重要です。顔を合わせることがないからこそ、メールやチャットでのやり取りには特に気を使う必要があります。
まず大切なのは、レスポンスの早さです。クライアントからメッセージが来たら、できるだけ早く返事をするようにしています。すぐに詳しい返事ができない場合でも「確認して後ほどご連絡します」といった一言だけでも送るようにしています。
質問や確認事項がある場合は、遠慮せずに聞くことも大切です。曖昧なまま作業を進めてしまうと、後で大幅な修正が必要になることがあります。私も最初は「こんなことを聞いたら迷惑かな」と遠慮していましたが、結果的にお互いのためにならないことがわかりました。
納期は必ず守るようにしています。万が一、体調不良などで遅れそうになった場合は、できるだけ早めに連絡するようにしています。クライアントも予定があるので、急な変更は避けたいものです。
また、修正の依頼があった場合は、素直に受け入れて対応するようにしています。最初は「せっかく書いたのに」と思うこともありましたが、修正を通じて自分のスキルアップにもつながると考えるようになりました。
丁寧な言葉遣いと感謝の気持ちを忘れないことも重要です。「ありがとうございます」「お疲れ様でした」といった挨拶を欠かさないようにしています。
未経験からWebライターを始めるステップ
クラウドソーシングで最初の仕事を見つけるコツ
Webライターを始めるなら、まずはクラウドソーシングサイトに登録することから始めましょう。私もランサーズとクラウドワークスという2つのサイトに登録して、最初の仕事を見つけました。
最初は実績がないので、どうやって仕事を獲得したらいいかわからず困りました。でも、いくつかのコツを掴んでからは、少しずつ案件を受注できるようになりました。
まず大切なのは、プロフィールをしっかりと書くことです。自分の経験や得意分野、どんな記事を書きたいかを具体的に書きます。私は会社員としての経験を活かして、ビジネス系の記事が得意であることをアピールしました。また、丁寧に仕事に取り組む姿勢も伝えるようにしました。
案件に応募する時は、提案文が重要です。テンプレートのような文章ではなく、その案件に合わせて具体的に書くようにしています。クライアントがどんな記事を求めているのかを理解して、自分ならどんな記事を書けるかを具体的に伝えます。
最初は単価が低くても、実績を作ることを優先しました。1文字0.3円や0.5円の案件でも、丁寧に取り組んで良い評価をもらうことで、次の仕事につなげることができました。
また、継続案件を狙うことも重要です。単発の案件よりも、継続的に依頼をもらえる案件の方が安定した収入につながります。最初の案件で良い印象を与えることができれば、継続してお仕事をいただける可能性が高くなります。
ポートフォリオや実績の作り方
Webライターとして仕事をするためには、自分の実力を示すポートフォリオが必要です。でも未経験の場合、どうやってポートフォリオを作ったらいいか悩みますよね。
私が最初に取った方法は、自分でブログを作って記事を書くことでした。無料のブログサービスを使って、自分の興味のある分野について10記事程度書きました。料理が好きだったので、簡単なレシピや食材の選び方について書いた記事を作成しました。
これらの記事をポートフォリオとして提案文に添付することで、クライアントに自分の文章力を見てもらうことができました。完璧な記事である必要はありませんが、読みやすさや情報の正確さを意識して書くことが大切です。
また、テストライティングという仕組みを活用することもおすすめです。多くのクライアントが、本格的に依頼をする前に短い記事を書いてもらって、ライターの実力を確認します。この時に良い記事を書くことができれば、継続的にお仕事をいただけるチャンスにつながります。
実績が少ないうちは、低単価でも質の高い記事を書いて、クライアントから良い評価をもらうことを心がけました。クラウドソーシングサイトでは、過去の評価が次の仕事を獲得するために重要な要素になるからです。
時間はかかりましたが、3ヶ月程度で10件ほどの案件を完了させることができました。それらの実績があることで、その後はより条件の良い案件にも応募できるようになりました。
報酬相場と知っておくべき注意点
Webライターの報酬は、経験や実績、記事の内容によって大きく変わります。最初に知っておいてほしいのは、未経験の場合は思っているよりも単価が低いということです。
私が始めた頃の相場は、未経験者で1文字0.3円から0.5円程度でした。3000文字の記事を書いても900円から1500円にしかなりません。しかも、調べる時間や修正の時間も含めると、最初は時給300円程度になってしまうこともありました。
でも、経験を積んで実績を作っていけば、徐々に単価を上げることができます。今では1文字1円から2円の案件を中心に受けているので、同じ3000文字の記事でも3000円から6000円の報酬になります。
専門性の高い分野や、SEOの知識が必要な案件は単価が高めに設定されています。医療や法律、金融などの分野は1文字2円以上の案件も珍しくありません。ただし、その分だけ正確性が求められるので、しっかりとした知識と慎重な調査が必要です。
注意点としては、あまりにも単価の低い案件は避けた方が良いということです。1文字0.1円や0.2円といった案件もありますが、時間に対する報酬が少なすぎて、長続きしません。最初は実績作りのために多少低い単価でも受けることがありますが、ある程度経験を積んだら、適正な報酬の案件を選ぶようにしましょう。
また、報酬の支払いタイミングも確認しておくことが大切です。案件によっては納品から支払いまで1ヶ月以上かかることもあります。副業として始める場合は、すぐに現金が必要というわけではないと思いますが、計画的に取り組むためにも支払い条件は事前に確認しておきましょう。
副業から本業を目指すために必要なこと
収入を安定させるための工夫
副業としてWebライターを続けていると「いずれは本業にできたらいいな」と思うようになることがあります。でも、副業から本業に移るためには、安定した収入を確保することが最も重要な課題になります。
私自身はまだ副業として続けていますが、周りで本業ライターになった人たちから聞いた話や、自分なりに考えた工夫をお話しします。
まず大切なのは、複数のクライアントとの関係を築くことです。一つのクライアントに依存してしまうと、そのクライアントとの関係が終了した時に収入がゼロになってしまう危険性があります。理想的には5社から10社程度のクライアントと継続的な関係を築いておくと安心です。
また、単発の案件だけでなく、月額で一定の記事数を保証してもらえる契約を結ぶことも重要です。例えば「毎月10記事、1記事5000円で継続契約」といった形で、ベースとなる収入を確保できれば、生活の安定につながります。
専門分野を持つことも収入安定のためには欠かせません。幅広い分野の記事を書けることも大切ですが、特定の分野で専門性を認められると、継続的に依頼をもらえる可能性が高くなります。私の場合は、会社員としての経験を活かしてビジネス系の記事を中心に書いているので、関連する案件を紹介してもらうことが多くなりました。
さらに、記事執筆以外のスキルも身につけることをおすすめします。例えば、WordPress の操作やSEO 分析、画像編集などのスキルがあると、より幅広い案件に対応できるようになります。
単価を上げるためにできること
副業から本業を目指すためには、単価を上げることが必要不可欠です。同じ時間で作業をするなら、より高い報酬をもらえる方が良いですよね。
単価を上げるために一番効果的なのは、専門知識を身につけることです。例えば、金融や医療、IT などの専門分野で正確な記事を書けるようになると、一般的な記事よりもずっと高い単価で仕事を受けることができます。
私も最初は一般的なライフスタイル系の記事を中心に書いていましたが、ビジネス系の記事に特化してからは単価が倍以上になりました。自分の経験や知識を活かせる分野を見つけることが重要です。
また、SEOの知識を深めることも単価アップにつながります。検索で上位表示される記事を書けるライターは重宝されるので、SEO に関する勉強を続けています。実際にGoogleアナリティクスやサーチコンソールといったツールを使えるようになると、より専門性の高い案件を受けられるようになります。
クライアントとの信頼関係も単価に大きく影響します。継続的に質の高い記事を提供していると、クライアントの方から単価アップの提案をしてくれることもあります。私も2年ほど継続してお仕事をいただいているクライアントから、単価を1.5倍にしてもらったことがあります。
資格を取得することも効果的です。例えば、薬機法の知識が必要な美容系の記事では、薬事法管理者の資格を持っていると重宝されます。FP の資格があれば金融系の記事、管理栄養士の資格があれば健康系の記事で高単価を期待できます。
本業ライターを目指す前に知っておきたい現実
本業ライターになることは魅力的に見えますが、実際にはいくつかの厳しい現実があることも知っておく必要があります。
まず、収入の不安定さです。会社員なら毎月決まった給料がもらえますが、フリーランスのライターは案件がなければ収入もありません。病気やケガで働けなくなった時の保証もないので、ある程度の貯金は必要になります。
また、社会保険や年金の手続きも自分でする必要があります。会社員時代は会社が代行してくれていた手続きを、すべて自分で管理しなければいけません。確定申告も毎年必要になるので、最低限の経理知識も身につけなければいけません。
仕事を獲得し続けることも大変です。副業の時は本業があるので「今月は案件が少ないな」と思っても大きな問題にはなりませんが、本業ライターの場合はそうはいきません。常に新しいクライアントを開拓したり、既存のクライアントとの関係を維持したりする営業活動も必要になります。
一人で働くことの孤独感も覚悟しておく必要があります。同僚と話したり、上司に相談したりすることができないので、すべてを一人で判断しなければいけません。モチベーションの維持も自分次第です。
ただし、これらの大変さがある一方で、本業ライターには大きな魅力もあります。自分のペースで働けることや、好きな分野の記事を中心に書けること、努力した分だけ収入が上がる可能性があることなどです。
本業を目指すなら、副業として少なくとも1年以上は続けて、安定した収入を得られるようになってから転職を考えることをおすすめします。
体験談|副業から始めた私が感じたこと
初めての案件で学んだこと
今でも鮮明に覚えているのは、初めてWebライターとして受けた案件のことです。「初心者向けスマートフォンの選び方」というテーマで3000文字の記事を書く仕事でした。報酬は1500円と、今思えばとても安い単価でしたが、その時は「本当にお金がもらえるんだ」と嬉しくて仕方がありませんでした。
でも実際に書き始めてみると、想像以上に大変でした。スマートフォンについて詳しくなかったので、まずは基本的な知識から調べる必要がありました。CPUやメモリ、カメラの性能など、普段は気にしていなかった専門的な内容を理解するのに丸一日かかりました。
記事を書くのにも予想以上に時間がかかりました。3000文字なんて簡単に書けると思っていたのですが、読みやすい文章にするために何度も書き直しをして、結果的に8時間近くかかってしまいました。時給に換算すると200円にもなりません。
さらに、納品した後にクライアントから修正依頼がきました。「もう少し具体的な機種名を入れてください」「初心者にはこの説明が難しすぎます」といった指摘を受けて、再び2時間ほど修正作業に取り組みました。
でもこの経験から、とても大切なことを学びました。まず、記事を書く前の準備がいかに重要かということです。テーマについて十分に調べてから書き始めれば、もっと効率よく作業できたはずです。
また、読者の立場に立って考えることの大切さも実感しました。自分が理解していることでも、初心者にとってはわからないことがたくさんあります。誰に向けて書いているのかを常に意識する必要があることを学びました。
クライアントとのやり取りでは、修正依頼を素直に受け入れることが大切だということもわかりました。最初は「せっかく書いたのに」と思いましたが、クライアントの指摘はすべて記事をより良くするためのものでした。
失敗から得た気づき
Webライターを始めてから、いくつかの失敗も経験しました。その中でも特に印象に残っているのは、締切を守れなかった時のことです。
それは健康食品に関する記事を書く案件でした。普段よりも少し難しいテーマでしたが、報酬が良かったので挑戦することにしました。でも調べているうちに、医学的な内容が多くて理解するのに予想以上に時間がかかってしまいました。
「もう少し調べてから書こう」「もっと正確な情報を集めてから」と考えているうちに、締切の前日になってしまいました。慌てて徹夜で記事を書きましたが、結果的に締切に間に合わず、クライアントに迷惑をかけてしまいました。
この経験から、スケジュール管理の大切さを痛感しました。案件を受ける前に、そのテーマについてどのくらいの時間がかかるかを見積もることが重要だということを学びました。また、難しそうなテーマの場合は、早めに作業を開始することも大切だとわかりました。
もう一つの大きな失敗は、クライアントとの認識の違いから起きました。「女性向けのダイエット記事」という依頼だったのですが、私は一般的なダイエット方法について書きました。しかしクライアントが求めていたのは、30代の働く女性に特化した内容だったのです。
納品後に「ターゲットが違います」と指摘され、大幅な修正が必要になりました。この時に学んだのは、案件を受ける前にクライアントとしっかりと打ち合わせをすることの重要性です。曖昧な点があれば遠慮せずに質問して、お互いの認識を合わせてから作業を始めるようになりました。
また、情報の信頼性についても失敗がありました。ある記事で参考にしたサイトの情報が古くて、現在は推奨されていない方法を紹介してしまったことがありました。クライアントから指摘されて、慌てて最新の情報に修正しました。
この経験から、情報を調べる時は複数のソースを確認することと、情報の更新日時をチェックすることを徹底するようになりました。特に医療や健康に関する情報は、古い情報が危険な場合もあるので、より慎重になりました。
「続けてきて良かった」と思える瞬間
Webライターを始めて3年が経ちますが、続けてきて本当に良かったと思える瞬間がたくさんあります。
一番嬉しいのは、クライアントから感謝の言葉をもらった時です。「おかげで記事の評判が良くて、アクセス数が倍になりました」「いつも期待以上の記事を書いてくださってありがとうございます」といったメッセージをもらうと、この仕事をしていて良かったと心から思います。
また、自分の記事がGoogle検索で上位に表示された時も嬉しいものです。書いた記事が多くの人に読まれていると思うと、責任とやりがいを感じます。特に、自分が詳しく調べて書いた記事が、誰かの悩み解決に役立っているかもしれないと思うと、とても充実した気持ちになります。
経済的なメリットも実感しています。月に3万円から5万円の収入があることで、生活に少し余裕ができました。家族で外食をする回数が増えたり、欲しかった本を我慢せずに買えるようになったりしました。また、将来への貯金も少しずつですが増やすことができています。
スキルアップを実感できるのも嬉しいポイントです。最初は1つの記事を書くのに丸一日かかっていましたが、今では半日程度で書けるようになりました。また、様々な分野の記事を書くことで、知識の幅も格段に広がりました。
本業にも良い影響があります。文章を書く機会が増えたことで、会社でのメールや報告書の作成が上達しました。また、情報を調べる力も向上したので、仕事の効率も上がったと感じています。
何より、自分のペースで働けることの価値を実感しています。子どもの学校行事がある時は前もって調整できるし、体調が悪い時は無理をしなくても大丈夫です。会社員だけの時には味わえない自由さがあります。
時には大変だと思うこともありますが、続けてきて良かったと心から思っています。これからもWebライターとして成長していきたいと考えています。
まとめ
ここまでWebライターという仕事について、私の体験を交えながらお話ししてきました。最後に、副業でWebライターを始めようか悩んでいるあなたに向けて、まとめをお伝えします。
Webライターは、パソコンとインターネット環境があれば誰でも始められる仕事です。特別な資格や経験がなくても挑戦できるので、副業を探している人にとってはとても魅力的な選択肢だと思います。
ただし、最初から大きく稼げるわけではありません。私も最初の3ヶ月は月1万円にも届かず、時給に換算すると300円程度でした。でも続けているうちに少しずつ慣れてきて、今では月3万円から5万円の安定した収入を得られるようになりました。
大切なのは、文章を書くことだけでなく、情報を正確に調べる力や、読む人の立場に立って考える力です。また、クライアントとの良好な関係を築くためのコミュニケーション能力も重要になります。
始める時は、クラウドソーシングサイトに登録して、低単価でも実績を作ることから始めましょう。最初は大変かもしれませんが、継続していれば必ずスキルアップできます。私自身、3年前は全くの未経験でしたが、今では専門性の高い記事も書けるようになりました。
Webライターという仕事は、努力した分だけ成果が見える仕事です。楽して稼げる仕事ではありませんが、コツコツと続けていれば必ず結果がついてきます。
もしあなたが「文章を書くのが好き」「新しいことを学ぶのが楽しい」「自分のペースで働きたい」と思っているなら、Webライターはきっと向いている仕事だと思います。
最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるかもしれませんが、やってみなければわからないことがたくさんあります。私も最初は不安でしたが、始めてみて本当に良かったと思っています。
あなたもWebライターとして新しいチャレンジを始めてみませんか?きっと新しい世界が開けるはずです。応援しています。