「事業主貸」と「事業主借」という勘定科目。
名前がそっくりで混乱してしまう…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれの意味や違い、覚え方のコツを、初心者向けにやさしく解説していきます◎
日々の帳簿付けに、ぜひ役立ててくださいね。
事業主貸と事業主借|それぞれの意味を解説
事業主貸と事業主借は、名前がよく似ていて混乱しやすい勘定科目です。
まずは、それぞれの意味や使いどころを整理していきましょう。
「事業主貸」とは
事業用の口座から生活費や家賃を引き出したときなどがそう。
個人事業って、どうしても事業とプライベートが混ざりがち。
「これは事業のお金だけど、自分のために使ったよ!」という記録が、「事業主貸」になります。
私用で使ったときは「貸」を使う、と覚えておくとスッキリ整理できますよ◎
「事業主借」とは
仕事用の消耗品や備品を、私用の現金やカードで購入した場合などが当てはまります。
事業用の口座を通さずに支払ったときは、「プライベートのお財布からお金を借りた」と考えるとイメージしやすいかも。
事業主借と事業主貸の違いを表で解説
事業主借 | 事業主貸 | |
どんなときに使う? | プライベートのお金を、事業に使ったとき | 事業のお金を、プライベートで使ったとき |
お金の動き | 自分の財布→事業 | 事業用口座→プライベートな出費 |
考え方のイメージ | 事業が自分からお金を借りた | 事業が自分にお金を貸した |
よくある例 | 自分のお金で仕事用の文房具を買った | 事業用口座から生活費を引き出した |
ややこしい勘定科目もこれでスッキリ!覚え方のコツ
事業主貸と事業主借は名前が似ていて、混乱しやすい勘定科目です。
でも、コツを押さえれば覚え方は意外とシンプル。
ポイントは、「誰から誰へお金が動いたか」をイメージすること。
プライベートの財布から事業にお金が入ったなら「借」=事業がお金を借りた
逆に、事業用のお金をプライベートで使ったなら「貸」=事業が貸した
常に「事業の視点」で考えると、判断しやすくなりますよ◎
【実例】「事業主貸」をつかった仕訳
事業のお金をプライベートで使ったときは、「事業主貸」を使って仕訳します。
例)事業用口座から3万円を生活費として引き出した
借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
事業主貸 | 30,000 | 普通預金 | 30,000 | 生活費として引き出し |
「事業のお金を自分に貸した」という扱いになります。
「事業→プライベート」のお金の移動は「貸」と覚えておくとスムーズ(あくまで自分に使ったお金なので、経費にはなりません)。
【実例】「事業主借」をつかった仕訳
プライベートのお金を事業に使ったときは、「事業主借」を使います。
例)1,500円の仕事用ノートを、プライベートの財布から支払って購入した
借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
消耗品費 | 1,500 | 事業主借 | 1,500 | ノート購入(立替) |
プライベートから事業へお金が流れたときに使うのが「事業主借」。
事業の支出なのに、プライベート用のお金やカードで払った場合、「事業がお金を借りた」とみなして記録するイメージです。
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まとめ|事業主勘定のポイントを押さえて、確定申告もスムーズに!
事業主貸と事業主借は、お金の流れを整理するために欠かせない勘定科目です。
それぞれの意味や使う場面をしっかり理解しておけば、仕訳に迷うことが減り、帳簿づけもグッとラクになります。
もし判断に迷ったときは、「お金がどこからどこへ動いたか」を考えるのがコツ。
「事業の視点」で考えると、判断しやすくなりますよ。
どうしても不安なときは、税理士さんへの相談や記帳代行サービスの活用も視野に入れて、自分に合った方法で確定申告に備えていきましょう◎
ちょっとした疑問も聞きづらくて、モヤモヤを抱えたまま進めることに…。
だからこそ、「いつでも相談できるパートナー」がそばにいると、本当に心強いです!
自分に合ったサポートを見つけて、安心して確定申告シーズンを迎えましょう◎