クラウドワークスなどのクラウドソーシングを使ってお仕事を始めたけれど、「報酬ってどうやって帳簿に書けばいいの?」「勘定科目の種類がたくさんあって、どれを使えば良いか分からない…」と悩んでいませんか?
簿記の知識がない初心者さんにとって、仕訳や記帳はハードルが高いと思われがちです。
この記事では、Webライターとして実際にクラウドワークスを使っているわたしが、報酬を受け取ったときの記帳方法を、具体的な仕訳例つきでわかりやすく解説します。
一緒に少しずつ、帳簿付けの基本に慣れていきましょう!
クラウドワークスで報酬をもらったら帳簿付けは必要?
クラウドワークスで報酬を受け取ったら、しっかりと帳簿に記録しておきましょう。
というのも、お金の動きをきちんと把握しておかないと、確定申告のときに困ってしまうから。
例えば、報酬の金額や振込手数料(銀行への送金時にかかる費用)などを記録しておけば、あとから慌てずに済みますよ。
ちなみにわたしは、半月(15〜20日)ごとに記帳するようにしてます。
月初のスケジュール確認時に「この日は記帳を頑張る日!」と、予定に入れておくのがおすすめです。
当てはまりそうな場合は、早めに準備しておくと安心ですよ。
帳簿には何を記録するの?
帳簿をつけるときは、ただ金額を書くのではなく、内容ごとに分けて記録しましょう。
ここでは、初心者さんがまず押さえておきたい項目をわかりやすく紹介していきますね。
報酬額(振込前の金額)
帳簿には、実際に振り込まれた金額ではなく「クライアントから支払われた報酬額」を記録します。
というのも、会計上は、手数料を引かれる前の金額が「売上」として扱われるからです。
差し引かれたクラウドワークスの手数料
クラウドワークスの手数料(システム利用料)は、帳簿上では「経費」として記録します。
報酬額から直接引かれるため見落としがちですが、きちんと記帳することで利益を正確に計算できます。
振込手数料(銀行への入金時に引かれる額)
クラウドワークスから報酬が振り込まれる際、所定の振込手数料が引かれます。
この金額も、帳簿では「経費」としてしっかり記録しておきましょう。
振込手数料も「業務に必要な支出」として、確定申告時に経費計上できます。
取引内容のメモ(案件名など)
帳簿には、どんな案件だったかも一緒に書き残しておくと、確定申告の準備の際に便利です。
あとから見返したときに、「この報酬ってどの仕事の分だったっけ?」と迷わずにすみます。
取引の記録は細かいほど、確定申告や帳簿チェックのときに役立ちます。
【実例】報酬額が確定したときの仕訳
クラウドワークスでは、クライアントの検収が完了すると報酬が確定します。
このタイミングで帳簿に記録しておきましょう。
例)報酬10,000円が確定し、まだ口座には入金されていない場合
借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
売掛金 | 10,000 | 売上 | 10,000 | ◯◯記事作成案件 |
支払手数料 | 2,000 | 売掛金 | 2,000 | クラウドワークスの利用料 |
【実例】報酬が振り込まれたときの仕訳
クラウドワークスで発生した報酬が口座に振り込まれたら、そのタイミングでも仕訳が必要になります。
報酬が振り込まれることで、これまで「売掛金=まだ受け取っていないお金」だったものが、実際の入金に変わるからです。
例)報酬8,000円が振り込まれ、振込手数料100円が引かれた場合
借方(左側) | 金額 | 貸方(右側) | 金額 | 摘要(メモ欄) |
普通預金 | 7,900 | 売掛金 | 8,000 | ◯◯記事作成案件 |
支払手数料 | 100 | クラウドワークスからの振込手数料 |
このように、「売掛金が消えて現金が入った」というイメージです。
まとめ|報酬が確定したら、忘れず記帳を!
クラウドワークスで報酬を受け取ったら、帳簿には「売上」「手数料」「振込金額」などを分けて記録しておくことが大切です。
日々の取引をこまめに記帳しておけば、確定申告のときにも慌てずに済みますよ。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、仕訳のパターンをあらかじめメモしておくと、日々の記帳作業が楽になるのでおすすめです。
また、収入や経費をしっかり「見える化」しておくことは、今後の事業計画を立てたり、見直したりするときにも役立ちます。
「簿記は難しくて分からないから」と後回しにせず、まずはお近くの税務署に相談してみましょう。