「医療ライターって、実際どんな感じで働いているの?」
「看護師の資格があれば、すぐ稼げるって本当?」
そんな疑問を持って、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、医療ライターの仕事はキラキラしているばかりじゃありません。
わたし自身、ライターをはじめた当初は思い描いていた現実とのギャップに何度もくじけそうになりました。
この記事では、元看護師ライターであるわたしのリアルな体験談を包み隠さず紹介します。
医療ライターを目指している方の参考に、少しでもなれたら嬉しいです。
- 元看護師がWebライターになった経緯とリアルな体験談
- ライターデビュー当初の働き方・苦労・失敗談
- 医療ライターの収益の実態(稼げる?稼げない?)
- 文字単価だけで判断するのが危険な理由
- 3年目の今の働き方と、ここまでの変化
わたしがWebライターをはじめたのは、看護師として病院に勤めていたときのことがきっかけです。
職場でのパワハラ・セクハラが原因で適応障害を発症し、3ヶ月間の休職を経て退職を決意しました。
休職中、ベッドの上でぼんやりと考えていたのは「もう、あの場所には戻れない」ということ。
そして、「長女が小学校に上がるタイミングで、家で『おかえり』と迎えてあげたい」という気持ちでした。
人と接することは嫌いではないけれど、気疲れが積み重なって限界だったので、一人で集中して作業できる在宅ワークを探していました。
もともと本を読んだり、感想文や論文を書いたりするのが好きだったこと。
そして、看護師として働くなかで「Web上の誤った医療情報を信じてしまう患者さん」を何度も目の当たりにしてきたこと。
その2つが重なって、「正しい医療情報を届けるライターになろう」と決めました。
退職届を出すのと同じ日に、開業届も提出。そのままライター活動をスタートしました。
ライタースクールには入らず、完全独学でスタートしました。
最初に取り組んだのは、クラウドワークスへの登録と、病院・クリニックへの営業メールです。
病院・クリニック・薬局・歯科医院・幼稚園・保育園まで、片っ端から営業メールを送りました。
1日100件以上、それを毎日続けた時期もあります。
「看護師経験があるから、医療機関なら需要があるはず」と信じて疑わなかったのですが……ほぼ返信なし。
何百件も送って、実際に契約につながったのはわずか数件でした。
今振り返ると、営業メールにかけていた時間とエネルギーがもったいなかったと正直思います。
医療機関は外部ライターとの取引に慎重なところが多く、いきなり営業メールを送っても成約率はかなり低い。
その時間を、クラウドワークスでの実績作りやスキルアップに使えばよかったと感じています。
クラウドワークスで仕事を受けはじめた頃、医療・健康情報サイトの運営代行会社と業務委託契約を結びました。
医療コラムを書く仕事だったのですが、条件はAI使用禁止・文字単価0.6円。
医療記事はリサーチに時間がかかります。
ガイドラインを読んで、論文を確認して、内容を噛み砕いて書く……その作業を0.6円/文字でこなしていたわけです。
家族との時間も、睡眠時間も削って、休日も返上して書き続けたのに、月の収入はわずか数万円。
「わたし、何やってるんだろう」と何度も思いました。
このときに痛感したのは、文字単価だけで案件を判断してはいけないということ。
医療記事は調査・執筆・確認に時間がかかるため、文字単価が同じでも「時給換算したときの金額」が全然違います。
文字単価だけで判断しない。時給換算で考える。
たとえば「1,500文字・文字単価1円=1,500円」の案件でも、調査・執筆・修正に3時間かかれば時給500円です。
最低賃金を下回ることも珍しくありません。
案件を受ける前に「この記事、何時間かかりそうか?」を必ず試算する習慣をつけましょう。
「看護師の知識があれば医療ライターとして高収入が狙える」という情報を見たことがある方もいると思います。
これは半分本当で、半分は誇張があると感じています。
医療の専門知識は、たしかに強みになります。
でも、それだけでは稼げません。
必要なのは、医療知識に加えて以下のスキルです。
読まれる記事構成・キーワードの使い方・検索意図の理解
一次情報を正確に読み解き、わかりやすく言い換える力
単価交渉・継続受注につなげるクライアントとの関係構築
子育て・家事と両立しながら締め切りを守るスケジュール管理
わたし自身、1ヶ月目から収入はありましたが、文字単価0.6円の単発案件を量産していただけ。
安定した収入が得られるようになったのは、2年目になってディレクター業やオンライン秘書の仕事も並行してはじめてからです。
医療ライターだからといって、はじめから高単価案件が取れるわけではありません。
実績を積んで、スキルを証明して、信頼を得て、はじめて単価が上がっていく。
それは医療ライターでも他のジャンルのライターでも同じです。
試行錯誤を繰り返しながら、3年目を迎えた今の働き方は当時とまったく変わりました。
現在の主な仕事は、①オンライン秘書②病院・クリニック・薬局・健康情報サイトでのコラム執筆③記事の校閲チェック、の3本柱です。
実働時間で見ると週4〜5日、1日30分〜1時間程度で安定した収入を得られるようになっています。
気疲れゼロ、人間関係のストレスもゼロ。
子どもが帰ってきたら「おかえり」と家で迎えられるし、体調不良のときも柔軟に対応できる。
あの頃の自分に「もう少しで変わるよ」と伝えてあげたいくらいです。
クラウドソーシングはシステム利用料がかかるため「もったいない」と感じることもあります。
でも「常にワーカーを探している人がいる場所」があることの価値は大きい。
3年目の今も、クラウドワークスで執筆・校閲案件をコンスタントに受け続けています。
スクールには入らなかったので、クライアントからの修正指示がそのまま教科書でした。
「なぜこう直すのか」を考えながら修正することで、少しずつ実力がついていきました。
執筆だけでなく、ディレクターやオンライン秘書の仕事にも挑戦したことで収入が安定しました。
「ライター1本で稼ぐ」より「複数の柱を持つ」ほうが在宅ワークとしては安定しやすいと実感しています。
体験談を読んで「思ったより大変そう…」と感じた方もいるかもしれません。
でも、正直に言うと、わたしは今の働き方が心底好きです。
人と顔を合わせなくていいから、気疲れがない。
家族を「おかえり」と迎えられる。
仕事の合間にちょっとずつ家事を進められるし、子どもの体調不良にも柔軟に対応できる。
出勤がある仕事にはもう絶対に戻れないし、戻りたくないと思っています。
ただ、夢を叶えるためには、最初の泥臭い時期を乗り越えることが必要です。
そのためにわたしが声を大にして伝えたいのは、「最初からひとりで頑張りすぎなくていい」ということ。
独学でも道は開けますが、正しいやり方を早めに学ぶほど、遠回りが減ります。
わたしは独学でスタートしたからこそ、「最初からスクールで正しく学んでいれば…」と思う場面が何度もありました。
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わたし自身、3年目の今もクラウドワークスをメインの案件獲得先として使い続けています。
「常にワーカーを探している人がいる場所」として、長く頼れるプラットフォームです。
- 看護師を辞めてライターへ。きっかけは適応障害による休職と「家で子どもを迎えたい」という思い
- ライターデビュー当初は営業メールを毎日100件以上送ったが、契約につながったのはわずか数件
- AI禁止・文字単価0.6円の案件で休日返上で書き続けた時期も。月収はわずか数万円だった
- 医療ライター=高収入は誤解。文字単価だけでなく「時給換算」で案件を判断することが大切
- 2年目からディレクターやオンライン秘書も並行し、3年目の今は安定した収入を得られるように
- 遠回りを減らすには、最初から正しいやり方を学ぶことが近道
医療ライターへの道は、決して楽ではありませんでした。
でも、今のわたしには「あのとき諦めなくてよかった」という気持ちしかありません。
在宅で、自分のペースで、正しい医療情報を届ける仕事ができている今が、本当に好きです。
この記事が、医療ライターを目指すあなたの背中を少しでも押せたら嬉しいです。
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