Webライター必見!通信費を支払ったときの仕訳は?

フリーランス

フリーランスのWebライターとして働いていると、「通信費ってどうやって仕訳すればいいの?」と悩むこと、ありますよね。

Wi-Fiやスマホは仕事に欠かせない道具ですが、プライベートでも使っていることが多いため、どこまでを経費にしていいのか迷いやすいポイントです。

この記事では、通信費が経費になるケースや、現金・クレジットカードで支払った場合の仕訳方法、家事按分のポイントまで、やさしくわかりやすく解説していきます。

はじめての確定申告でも困らないように、仕訳の基本をここでしっかりおさえておきましょう!

通信費は経費になる?

自宅で仕事をしているWebライターの場合、通信費は業務に必要な支出と考えられるため、経費として計上できます。

インターネットやスマホがないと、調べものやクライアントとのやり取り、納品作業もままならないですよね。

自宅のWi-Fiやスマートフォンの通信料などがそれにあたります。

もし仕事とプライベートで兼用しているなら、使った割合に応じて経費にする「家事按分(かじあんぶん)」という方法を使いましょう。

通信環境は、Webライターには欠かせないインフラ。

業務で使った分はきちんと記帳して、経費として正しく申告しましょう。

通信費に該当するものとは?具体例を紹介

Webライターにとって、通信環境は仕事の土台ともいえる存在です。
リサーチやクライアントとのやり取り、原稿データの送付など、ほとんどの作業にネットが関わってきますよね。

では、どんなものが「通信費」として経費に計上できるのでしょうか?

代表的なものをまとめてみました。


・自宅のインターネット回線(Wi-Fiなど)
・スマートフォンの通信料・通話料
・モバイルWi-Fiルーターの月額料金
・ChatGPTやChatwork、レンタルサーバーなどの有料プラン など

税理士さんや解説サイトによっては「支払手数料」で仕訳するケースもみられますが、わたしは「通信費」を使っています。Webライター1年目の時に税務署へ確認したところ、「どちらでも問題ない」との回答でした。

大切なのは「どの勘定科目を使うか」ではなく、「金額と用途を正しく記帳すること」です。

もし判断に迷った場合は、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね。

【実例】通信費を現金で支払った場合の仕訳

通信費を現金で支払った場合も、しっかり記帳すれば経費として認められます。

ネット代やスマホ料金をコンビニ払いや振込で現金決済する人もいますよね。

こうした支払いは、現金が出ていったタイミングで帳簿に反映します。

例)仕事用のモバイルWi-Fi料金3,000円を現金で支払った

借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
通信費3,000現金3,000モバイルWi-Fi料金

レシートや振込控えなどの証拠書類は、しっかり保管しておきましょう

【実例】通信費をクレジットカードで支払った場合の仕訳

クレジットカードで支払った場合、記帳は「支払った日」と「引き落とし日」の2段階で行います。

カード払いの仕訳は通信費以外の記帳でも使う場面が多いため、あらかじめ仕訳の流れを押さえておくと安心です。

例)6月11日に、ChatGPT利用料3,313円をクレジットカード決済で支払った。

  7月28日、クレジットカード利用額が登録口座から引き落とされた。

①6月11日(月額料金の支払い日)

借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
通信費3,313未払金3,313ChatGPT有料プラン利用料(クレカ支払い)

②7月28日(クレジットカードの引き落とし日)

借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
未払金3,313普通預金3,313ChatGPT有料プラン利用料(クレカ引き落とし)

クレジットカードで支払った時点では、お金はまだ動いていないため、あとで払う予定として「未払金」を使用します。

その後、実際にお金が引き落とされたタイミングで「未払金」を消し込みます。

通信費を家事按分(かじあんぶん)する場合の注意点

自宅の通信環境を仕事でも使っているなら、家事按分という考え方が必要になります。

ここでは、業務用と私用を分けて仕訳する際のポイントを、わかりやすく解説します。

按分した後の“業務分の金額”で仕訳しよう

家事按分をするときは、支払った通信費のうち「業務に使った分だけ」を帳簿に記載しましょう。

支払った金額をそのまま記帳してしまうと、プライベート利用分まで含まれてしまいます。

例えば、月5,000円のWi-Fi代のうち、仕事に使っているのが6割なら、経費として記帳するのは3,000円。
この3,000円だけを「通信費」として仕訳するのが正しい方法です。

業務利用の割合は根拠を明確に

通信費を家事按分する際は、業務で使った割合を自分なりの基準で決めておく必要があります。

なんとなくで数字を決めてしまうと、後々の説明が難しくなってしまうので注意が必要です。

1日のうちパソコン作業の7割が仕事に関係しているなら、「通信費の7割を経費として計上する」という考え方ができます。

そのほかにも、月ごとの通信量やWi-Fiの接続時間などを基準にして判断するのもOKです。

大切なのは、誰が見ても「なるほど、それなら妥当だね」と思える根拠を持っておくこと。

「だいたいこんな感じ」で終わらせず、根拠のある割合を決めておきましょう。

按分の根拠はメモに記録しておくと安心

経費を家事按分する場合、「どんな基準で割合を決めたのか」をメモに残しておくと安心です。

仕訳をした時点では自分で理解していても、時間が経つと「どうしてこの割合にしたんだっけ?」と忘れてしまうこともあります。

「平日は1日8時間中6時間仕事なので75%を経費に」や「月の通信量のうち仕事用が約半分」など、簡単なメモでOK。

ノートや会計ソフトのメモ欄にサッと書いておくだけでも、万が一の税務調査にもしっかり対応できます。

まとめ

通信費は、Webライターにとって欠かせない大切な経費のひとつです。

使用目的や支払い方法に応じて、正しく仕訳・記帳することがポイントになります。

プライベートでも使用している場合は、家事按分で業務に使った分だけを経費にするのが基本です。

その際は、自分なりのルールや根拠を決めておくと安心ですよ。

もし判断に迷ったら、税務署や税理士さんに相談してみるのもおすすめです。

日ごろからコツコツ記帳しておくことで、確定申告のときもスムーズに対応できます。

この記事内では、わたしが普段使っている仕訳パターンを例にご紹介しています。
ご自身の状況に合っているか不安な場合は、お近くの税務署もしくは税理士さんに相談してみてくださいね!
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