夏休み中に、健康診断や人間ドックの予定を入れた方も多いのではないでしょうか。
検査前は「何を飲んでいいのか」迷いがちですが、正確な結果を得るには水分の摂り方にも注意が必要です。
今回は検査前日・当日に飲んでよい水分やNGな飲み物についてまとめました。
この夏健診を控えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
前日・当日で違う?健診前の水分摂取ルールを整理
健康診断・人間ドック前の水分摂取は「前日と当日でルールが異なる」ことをまず押さえておきましょう。
・前日は通常通りに水分補給してOK(ただし、カフェイン入り飲料や糖分・乳成分の多い飲み物は控えめに)
・当日も適度な水分補給が必要(水や白湯など刺激の少ない飲み物ならOK)
・当日は検査内容によってルールが変わる(胃カメラやエコーの場合「検査1時間前までなら水は可」など、医療機関ごとに制限が異なることがある)
受診する医療機関の案内を、事前に確認してください。
健康診断・人間ドック前日におすすめ飲み物とNG飲料
健診前日は「何を飲んだらいいのかな?」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、前日に安心して飲めるものと気をつけたい飲み物を、例を挙げてわかりやすく紹介します。
前日に安心して飲める飲み物
胃腸への負担が少なく、検査結果への影響もほとんどありません。
カフェインや糖分を含まない飲み物を選ぶのがポイントです。
前日に避けたい飲み物
完全に禁止ではありませんが、これらを多く飲むと検査値に影響が出る可能性があります。
健診当日の朝は「水 or 白湯」が基本|量の目安は?
検査結果への影響を避けるため、飲む量はコップ1杯程度に抑えましょう。
ただし、胃カメラ(上部消化管内視鏡)や腹部超音波検査(エコー)では「検査1時間前までなら水分摂取可」といった「禁飲食」の指示もあります。
医療機関からの指示を事前に確認しておきましょう。
受診する医療機関の案内を、事前に確認してください。
カフェイン飲料・エナジードリンクがNGな理由
カフェイン飲料やエナジードリンクは、さまざまな検査結果に影響を与える可能性があります。
なぜ健診前に避けたほうが良いのか、主な理由を見ていきましょう。
血圧・心拍数の上昇による影響
カフェインには交感神経を刺激する作用があり、血圧や心拍数を上げやすくなります。
前日や当日に多く摂取すると、血圧測定の結果に影響し、正しい評価ができなくなることがあります。
胃カメラやバリウム検査への影響
カフェイン飲料やエナジードリンクは色や成分が胃に残りやすく、胃カメラやバリウム検査の診断に影響を及ぼす可能性があります。
検査の精度を保つため、これらの飲料は避けたほうが良いでしょう。
成分の影響で検査結果がブレる可能性
カフェイン飲料やエナジードリンクには糖分や添加物が含まれており、血糖値や中性脂肪などの検査結果に影響を与えることがあります。
正しい評価を妨げる恐れがあるため、健診前(特に当日)は注意が必要です。
利尿作用で脱水のリスクが高まる
カフェインには利尿作用があり、体内の水分が排出されやすくなります。
脱水状態になると、尿検査や腎機能検査の結果に影響することがあります。
睡眠の質を下げる可能性
カフェインには覚醒作用があり、摂りすぎると睡眠の質が下がります。
睡眠不足になると血圧やストレスホルモンが変動し、測定結果に影響するおそれがあるため、前日のカフェイン摂取は控えめにしましょう。
糖分入り飲料を避けたい理由
糖分入り飲料は、血糖値や中性脂肪の値に影響を与えるため、健診前は避けたいもの。
・スポーツドリンク
・フレーバーウォーター(いろはす・サントリー天然水など)
・加糖タイプのコーヒー・紅茶飲料など
検査当日はもちろん、前日も飲みすぎには注意しましょう。
見た目が透明でも糖分が含まれている場合があるので、ラベルをよく確認しましょう。
検査内容別|水分摂取のポイント
検査によっては水分摂取のルールが変わることもあります。
胃カメラやエコーなど、それぞれの検査に合わせた注意点を確認しておきましょう。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)
胃カメラの前は、胃の中をきれいに保つために、飲み物にも注意が必要です。
水や白湯なら検査1時間前まで飲んでも問題ないとされていますが、それ以外は避けるのが基本です。
医療機関ごとの指示に従いましょう。
バリウム検査(胃部X線)
バリウム検査では、胃の中に余分な液体が残っていると撮影に支障をきたします。
水や白湯でも、検査直前の摂取は避けるのが一般的です。
施設によって細かな指示があるため、事前確認を忘れないようにしましょう。
エコー(腹部超音波検査)
エコー検査では、胃や腸に液体が残っていると画像が見えにくくなることがあります。
当日朝の水分摂取は少量にとどめ、検査1時間前を過ぎたら飲まないようにしましょう。
事前に施設からの指示を確認しておくことも重要です。
血液検査(採血)
血液検査では、血糖値や中性脂肪などの結果に影響しないよう、水分補給にも気をつける必要があります。
水や白湯なら問題ありませんが、砂糖入りのコーヒーや果実ジュース、糖分が含まれるフレーバーウォーター(いろはす・サントリー天然水など)も控えるのが基本です。
尿検査
「当日朝の最初の尿」を採ることが望ましいとされています。
水や白湯なら、採尿前に少量飲んでも問題ありません。
ただし、直前に大量の水分をとると尿が薄まり、正確な結果が得られない可能性があります。
医療機関の指示に従って、適度な水分補給を心がけましょう。
水分不足に注意!夏場や朝の正しい水分補給法
脱水は避けたいため、健診前でも適度な水分補給が必要です。
寝ている間に汗で失われた水分を補うために、水や白湯を少量ずつ飲むとよいでしょう。
検査内容によって直前の飲水が制限される場合もあるため、事前に施設の指示を確認しておくと安心です。
まとめ
健診前の水分摂取は、前日と当日でルールが異なるため、正しく理解しておくことが大切です。
前日は適度な水分補給を心がけ、当日は検査内容に応じたルールを確認しておく必要があります。
基本的には、前日・当日ともに水や白湯を選べば問題ありません。
カフェイン飲料や糖分入りの飲料を摂る場合は、タイミングや量に注意しましょう。
医療機関からの案内を事前に確認し、準備をしっかり整えて健診に臨んでくださいね。