「毎年いつ頃から流行するの?」
「今年はもう対策を始めたほうがいいの?」
そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インフルエンザが流行する時期の目安や、主な症状、治療法、予防接種のタイミングまで整理しました。
- インフルエンザが流行しやすい時期の目安
- 感染して起こる主な症状
- 病院を受診する目安
- 主な治療法
- 予防接種のタイミングと副反応について
- 似た症状が出る病気との違い
インフルエンザは、例年11月頃から患者数が増えはじめ、12月から翌年1月にかけて流行のピークを迎えることが多い感染症です。
東京都感染症情報センターでは、毎年第36週(8月末〜9月初旬)から翌年の第35週までを、ひとつの「インフルエンザシーズン」として情報提供しています。
つまり、統計上は夏の終わりからすでにシーズンが始まっているというわけです。
実際に患者数が目立って増えてくるのは、多くの年で11月以降となっています。
ただし、流行の始まる時期や規模は、その年によって差があります。
年によっては9月や10月から患者数の増加が報告されることもあり、流行入りの時期は一定ではありません。
そのため「例年これくらいの時期から」という目安を知りつつも、その年ごとの流行状況をニュースなどで確認しておくことが大切です。
学校で学級閉鎖のニュースを見かけるようになったら、身近でも流行が広がっているサインと考えてよいでしょう。
インフルエンザは、38度以上の高熱が急に現れ、全身のだるさや関節痛、筋肉痛をともなうのが特徴です。
感染してから発症するまでの潜伏期間は、1日から3日程度とされています。
発熱以外にも、のどの痛みや鼻水、咳といった、風邪と似た症状もあわせて現れます。
- 38度以上の急な高熱
- 関節痛・筋肉痛
- 強い倦怠感(だるさ)
- 頭痛
- のどの痛み
- 鼻水・鼻づまり
- 咳
通常の風邪よりも、熱の上がり方が急で、全身症状が強く出やすいのがインフルエンザの特徴です。
症状の出方には個人差があるため、すべての症状が揃うとは限りません。
急な高熱や強い倦怠感、関節痛などがあるときは、医療機関の受診を検討しましょう。
特に、乳幼児や高齢者、妊娠中の方、持病のある方は重症化しやすいといわれているため、早めの受診が安心につながります。
症状だけでインフルエンザかどうかを自己判断することは難しいため、気になる症状があるときは医療機関で相談してみてくださいね。
インフルエンザの治療では、症状をやわらげる対症療法と、ウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬による治療が行われます。
抗インフルエンザ薬には、内服薬・吸入薬・点滴薬など、いくつかの種類があります。
どの薬を使うかは、年齢や体調、持病の有無などをふまえて医師が判断します。
抗インフルエンザ薬は、発症から一定の時間内に使用することで、発熱期間を短縮する効果が期待できるとされています。
自己判断で市販薬だけに頼らず、症状が強いときや長引くときは、医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
厚生労働省では、特に小児が発症してから少なくとも2日間は、一人にしないよう呼びかけています。
高層階の窓や玄関の施錠を確認するなど、事故防止の対策もあわせて行いましょう。
日常的な予防としては、手洗い・うがい、マスクの着用、室内の適度な加湿が基本になります。
インフルエンザウイルスは、咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手を介した接触感染でうつることが知られています。
人が集まる場所に行ったあとは、手洗いを丁寧に行う習慣をつけておくと安心です。
インフルエンザワクチンは、例年10月頃から接種がはじまります。
流行のピークが12月から1月にかけて訪れることをふまえると、効果が十分に得られるよう、流行が本格化する前の早めの時期に接種しておくのがおすすめです。
ワクチンの効果があらわれるまでには、接種から2週間ほどかかるとされています。
「副反応が心配で、予防接種をためらってしまう」という方もいるかもしれません。
接種部位の赤みや腫れ、痛みは、接種を受けた方の10〜20%程度に見られますが、多くは2〜3日で自然に治まるとされています。
重篤な副反応が起こる頻度は、公的機関の報告でも極めてまれとされています。
一方で、健康な成人ではインフルエンザの発病リスクをおよそ50〜60%程度下げる効果があるとする報告もあり、重症化や死亡を防ぐ効果も期待できるとされています。
副反応のリスクだけでなく、接種によって得られるメリットもあわせて知っておくと、判断がしやすくなるのではないでしょうか。
インフルエンザの初期症状は、ほかの病気とも共通する点が多くあります。
症状だけで見分けるのが難しいものもあるため、次のような病気との違いも知っておくと安心です。
- 風邪(普通感冒):発熱は比較的軽度で、鼻水や咳などの症状が中心。全身症状はインフルエンザほど強く出ないことが多いです
- 新型コロナウイルス感染症:発熱・咳・倦怠感などの症状が共通しており、検査をしなければ見分けがつきにくいことがあります
- マイコプラズマ肺炎:発熱と乾いた咳が長く続くのが特徴で、比較的若い世代にもみられます
- 溶連菌感染症:高熱とのどの強い痛みが特徴で、発疹をともなうこともあります
いずれの病気も、症状だけで自己判断するのは難しいものです。
気になる症状があるときは医療機関を受診し、必要な検査を受けることが、安心につながります。
この記事のほかにも、ニュースで見かけた病気についてもっと知りたい方へ。
noteでも、医療系の記事(病気の解説記事)を発信しています。
東京都感染症情報センター「インフルエンザの流行状況」
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/
国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「インフルエンザ」
https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/influenza/detail/index.html
厚生労働省「インフルエンザ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

