健康診断を受ける際は、当日の食事や水分補給に注意が必要です。
特に、絶食が求められる検査では、誤って食事をとると結果に影響を及ぼす可能性があります。
検査内容によっては水分制限もあるため、事前に確認しておきましょう。
健診当日は、常用薬の服用についても注意が必要です。
高血圧や心疾患の薬は通常通りの服用が推奨されますが、糖尿病の薬は空腹時に服用すると低血糖のリスクがあるため、かかりつけ医に相談することが重要です。
服用の可否については、体の状態やお薬の種類によって異なるため、事前にかかりつけ医に相談しておきましょう。
本記事では、健康診断当日の食事や水分摂取のポイントについて詳しく解説します。
健診を控えている方は、スムーズに検査を受けるための参考にしてください。
健康診断前日|食事の注意点
健康診断前日の食事は検査結果に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
ここでは、正確な検査結果を得るためのポイントを3つご紹介します。
前日の食事は21時までに
健康診断前日の食事は、21時までに済ませるようにしましょう。
遅い時間に食事をすると、血糖値や中性脂肪などが正確に測れなくなる可能性があります。
もし検査前日、夜遅い時間に脂っこい肉料理や甘いデザートを食べると、血液検査で血糖値や中性脂肪などの数値が高く出てしまうことがあります。
正しい検査結果を得るためにも夕食は早めにとり、脂肪分が少なく消化の良いものを選びましょう。
検査前日に避けたほうが良い食品
健康診断前日は、脂肪分や糖分の多い食事を避けましょう。
検査前日にこれらの食品を食べると、血糖値や中性脂肪が一時的に上昇し、正しい検査結果が得られなくなる可能性があります。
例えば、揚げ物やケーキ、アイスクリームなどの食品は脂肪や糖質が多いため、注意が必要です。
正確な結果を得るためにも、前日は消化の良い食事を心がけましょう。
アルコール摂取時の注意点
健康診断前日は、アルコールの摂取を控えましょう。
アルコールを摂取すると肝臓の数値が一時的に悪化し、正しい検査結果が出にくくなります。
例として、検査の前夜にビールや日本酒を飲むと、肝臓の数値や血糖値が高くなって本来の健康状態とは異なる結果になることがあります。
健診の前日は飲酒を避け、水やノンカフェインのお茶などを飲んで過ごすようにしましょう。
健診当日の朝食が検査結果に及ぼす影響とは?
健康診断が午前中にある場合、朝食はとらないようにしましょう。
食事をすると血糖値や中性脂肪の数値が上昇し、検査結果が正確でなくなる可能性があります。
もし健診前にご飯やパンなどの炭水化物を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、糖尿病の疑いがあると判断される場合があります。
また、揚げ物や脂質の多い食品を食べると中性脂肪の値が高くなり、実際の健康状態とは異なる結果が出てしまうこともあります。
さらに、食事によって胃の中に内容物が残ると、胃の検査で正しく診断できないこともあるため、注意が必要です。
健康診断当日は朝食を抜き、水分補給も必要最低限にしましょう。
検査の精度を高めて正確な診断結果を得るために、当日の飲食は慎重に行うことが大切です。
健診当日|水分補給の注意点
健康診断当日、水分補給をすること自体に問題はありません。
しかし、飲み物の種類によっては検査結果に影響が出るため、おすすめできないものもあります。
ここでは、検査当日におすすめの飲み物の種類と、摂取量の目安について解説します。
検査当日の水分補給におすすめの飲み物
健康診断当日の水分補給には、水か無糖のお茶を選びましょう。
これらの飲み物は検査結果に影響を与えにくいため、検査前に飲んでも問題はないとされています。
一方、糖分を含む飲料やカフェインを多く含む飲み物は、血糖値や血圧に影響を及ぼす可能性があるため、避けるべきとされています。
具体例としては、ジュースやコーヒー、エナジードリンクなどです。
検査当日は水や無糖のお茶を適量摂取し、検査結果への影響を最小限に抑えましょう。
検査当日の水分摂取量の目安
健康診断当日の水分摂取量は、検査内容に合わせて調整することが大切です。
水を飲みすぎると検査結果に影響が出る可能性がありますが、逆に控えすぎると脱水の恐れがあります。
胃の検査がない場合は、糖分を含まない水やお茶を適度に飲んでも問題ありません。
一方、胃バリウム検査や腹部超音波検査を受ける場合は、水やお茶に限り、健診の2時間前まで飲めることが多いです。
健康診断が午後の場合は?
健康診断が午後に予定されている場合、朝食をとることができます。
ただし、検査結果への影響を最小限に抑えるためには、食事の時間と内容に注意が必要です。
朝食をとる場合は検査の8時間前までに
健診が午後からであれば、朝食をとっても良い場合があります。
検査の8時間前までに、軽めに済ませておきましょう。
午後4時以降の検査の場合、午前8時までであれば朝食をとっても問題はないとされています。
ただし、脂っこいものや糖分の多い食品は避け、消化の良い食事を心がけましょう。
検査当日は避けたほうが良い食べ物
健診当日に朝食をとる場合、以下の食べ物は避けたほうが良いでしょう。
検査の結果に支障が出る可能性があります。
- 油っこいもの(揚げ物・ベーコン・バターたっぷりのパンなど)
- 糖分が多いもの(菓子パン・シリアル・甘い飲み物など)
- 食物繊維が多すぎるもの(玄米・ごぼう・きのこ類など)
検査当日の食事のとり方のポイント
健診当日は、消化の良い軽めの食事を心がけましょう。
具体的には、以下のようなメニューがおすすめです。
- おかゆ+具なしの味噌汁
- トースト(バター・ジャムなし)+具なしスープ
- うどん(具材なし)
- ヨーグルト(無糖)+バナナ半分
水や白湯、お茶などカロリーのない水分は、検査の2時間前まで摂取できることが多いようです。
水分制限については各医療機関にご確認ください。
健診当日に避けるべき行動
健康診断当日は、検査結果の正確性を保つために、いくつかの行動を避ける必要があります。
具体的には、飲酒や喫煙、激しい運動などは検査値に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
ここでは、それぞれが検査結果に与える影響について詳しく解説します。
飲酒
アルコールを摂取すると検査結果に影響を与える可能性があるため、健康診断の当日は飲酒を控えましょう。
お酒を飲むと肝臓に負担がかかり、肝機能検査(AST、ALT、γ-GTPなど)の数値が高くなることがあります。
また、アルコールの利尿作用によって体が脱水状態になり、血液検査の結果に影響を及ぼすこともあります。
飲酒によって血圧や心拍数が上がると、血圧測定や心電図の結果が正しく出ない可能性も。
これらの理由から、健康診断の前日から当日にかけては飲酒を避けることをおすすめします。
喫煙
健康診断当日は、喫煙も避けたほうが良いでしょう。
健診前にタバコを吸うと、タバコに含まれるニコチンが末梢血管を収縮させ、血圧や心拍数が上がります。
また、胃のレントゲン検査(バリウム検査)では、喫煙により胃の動きが活発になり、バリウムが腸へ早く移動してしまうことで、正確な検査が難しくなることがあります。
激しい運動
健康診断当日に激しい運動は避けましょう。
運動をすると血圧や心拍数が一時的に上昇し、血圧測定や心電図検査の結果が通常とは異なる数値になることがあります。
また、筋肉を使うことでCK(クレアチンキナーゼ)という酵素が増加し、異常値と判断される可能性も。
こうした誤差を防ぐためにも、健康診断の当日は激しい運動を避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
性行為
健康診断の前日から当日にかけて、性行為は控えたほうが良いとされています。
男性の場合、性行為や自慰行為によって精液が尿に混入し、尿蛋白の検査結果が陽性となることがあります。
女性の場合は、性行為によって膣内の状態が変化し、婦人科系の検査結果に影響を与えることも考えられます。
正確な検査結果を得るために、健康診断前は性行為を控えましょう。
健康診断当日のお薬は飲んでも良い?
健康診断当日の服用については、お薬の種類や検査内容によって対応が異なります。
一般的に、高血圧や心臓病の薬は通常通り服用することがすすめられていますが、糖尿病の薬は低血糖のリスクがあるため、検査前の服用は避けるべきといわれています。
高血圧や心臓病の薬
健康診断当日、朝食をとらない場合も、高血圧や心臓病のお薬は通常通り服用しましょう。
これらのお薬を中断すると、血圧や心臓の状態が不安定になり、検査結果に影響を及ぼす可能性があるからです。
降圧剤や心臓病の薬を普段から服用している方は、検査当日の朝も少量の水で内服してください。
糖尿病の薬
健康診断の日は、糖尿病の薬の服用を控えましょう。
食事をとらずに血糖降下薬やインスリンを使うと、低血糖を引き起こす危険があります。
もし誤って服用してしまった場合は、かかりつけの医療機関に相談し、指示に従ってください。
検査当日は糖尿病の薬やインスリン注射の使用を避け、検査後の食事の際に服用することが大切です。
ビタミン剤やサプリメント
健康診断前の数日間は、ビタミン剤やサプリメントの服用を控えましょう。
ビタミンCを含むサプリメントは、尿検査の結果に影響を与える可能性があります。
例えば、ビタミンCを過剰に摂取すると、尿糖検査で本来陽性になるべき結果が偽陰性となり、糖尿病の早期発見が遅れることがあります。
また、ビタミンB12や鉄のサプリメントを服用していると、健康状態を正しく把握することができません。
正確な検査結果を得るためには、健康診断の2〜3日前からビタミン剤やサプリメントの摂取をやめることが大切です。
健診当日の服用に迷ったら、主治医に相談を
検査当日の服用の可否で迷った場合は、必ず主治医に相談しましょう。
お薬の種類や検査内容によって服用の可否やタイミングが異なるため、自己判断で服用もしくは中止するのは危険です。
もし朝食をとってしまったら?検査への影響と対応策
検査当日に誤って朝食をとってしまったら、まずは速やかに医療スタッフに報告し、指示を仰ぎましょう。
食事をとると血糖値や中性脂肪の数値が上昇するため、糖尿病や脂質異常症の診断に影響をあたえることがあります。
また、胃の検査では、胃の中に食べ物が残っているとレントゲン検査や内視鏡検査の視野が不鮮明になり、正確な診断が難しくなることもあります。
腹部超音波検査では、腸内のガスが増えて、臓器の観察が制限される可能性も。
体の状態に合わせた適切な検査を受けるためにも、朝食をとってしまった場合は必ず医療スタッフに報告し、指示に従うことが大切です。
まとめ
正確な検査結果を得るために、健康診断当日は食事や水分摂取、薬の服用に注意が必要です。
指定された絶食時間を守り、当日は朝食をとらないようにしましょう。
誤って食事をとってしまった場合は、速やかに医療スタッフに報告し、指示を仰ぐことが大切です。
また、水分摂取については、検査内容に応じて制限が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
常用薬の服用については、お薬の種類によって対応が異なります。
高血圧や心臓病の薬は少量の水で服用することがすすめられている一方、糖尿病の薬やインスリンは低血糖のリスクがあるため、服用を控える必要があります。
検査当日は喫煙や飲酒、激しい運動を避け、安静に過ごしましょう。
ビタミン剤やサプリメントも検査結果に影響を及ぼす可能性があるため、数日前から控えるのがおすすめです。
健康診断の精度を高めるために、事前の準備と当日の適切な過ごし方を意識することが大切です。