糖尿病は、名前を聞いたことはあっても詳しい内容までは知られていない病気のひとつです。
放っておくと合併症につながることもあるため、早めの理解と予防がとても大切になります。
ここでは、身近な生活習慣病である糖尿病について、症状や治療、セルフケアのポイントを整理してみましょう。
概要
糖尿病は、血液の中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気です。
その背景には、インスリン(血糖を下げるホルモン)の働きが弱まることがあります。
- 1型糖尿病:膵臓(すいぞう)のインスリン分泌がほとんどなくなるタイプ
- 2型糖尿病:生活習慣や遺伝が関与し、インスリンの働きが十分に効かなくなるタイプ
特に2型糖尿病は、食事や運動の影響を受けやすく、日本では患者の大部分を占めています。
主な症状
血糖値が高くても初期は自覚が少なく、知らない間に進行することもあります。
進んでくると次のような症状が目立ちます。
- のどが渇きやすい
- トイレが近くなる
- 体重が減ってくる
- 疲れやすい
進行すると、目・腎臓・神経などに合併症が起こることがあります。
たとえば網膜症では視力が低下する可能性もあります。
主な治療法
糖尿病の治療は、血糖値を安定させることが目的になります。
- 食事療法:栄養バランスを意識し、糖質・脂質をとりすぎないようにする
- 運動療法:ウォーキングなど無理のない運動を続ける
- 薬物療法:内服薬やインスリン注射を組み合わせる
生活習慣を見直すことが第一歩ですが、医師の指導を受けながら続けることが欠かせません。
予防・セルフケア
糖尿病は生活習慣と深く関係しています。
日常でできる工夫が予防にもつながります。
- 栄養バランスを意識した食事
- 甘い飲み物を控える
- 毎日の軽い運動習慣
- 定期的な健康診断で血糖値をチェック
小さな工夫を積み重ねることで、リスクを下げることが可能です。
すでに糖尿病と診断されている場合も、これらのセルフケアが治療の支えになります。
まとめ
糖尿病は身近な生活習慣病でありながら、進行するまで気づきにくい病気です。
早い段階から生活を整え、定期的に検査を受けることが何より大切です。
日々の習慣を少しずつ整えることが、合併症を防ぐ一番の近道になります。