日々の帳簿付けで「この支出は経費になるのかな?」
「どの勘定科目に仕訳すればいいんだろう?」と迷ったことはありませんか?
この記事では、個人事業主がよく使う経費と勘定科目を一覧表にまとめました。
あわせて、帳簿付けをするうえで重要なポイントも解説しているので、日々の記帳にぜひ役立ててくださいね。
そもそも「経費」とは?
経費とは、事業を行うために支払ったお金のことです。
利益や税金を計算するためには、売上だけでなく、事業にかかった費用も正しく記録することが欠かせません。
基本的には、売上を得るための支出であれば経費として計上できます。
一方で、家族との外食や私的な買い物など、事業と関係のない支出は経費に含められません。
判断の基準は「事業に必要な支出かどうか」です。
難しく考えすぎず、まずは仕事とプライベートの線引きを明確にすることから始めましょう。
個人事業主によくある支出と勘定科目の対応早見表
経費の仕訳で迷いやすいのが「どの勘定科目に振り分けるか」。
同じ支出でも使い方によって科目が変わることがあり、帳簿付けに慣れるまでは判断に迷うことも多いでしょう。
そこで、個人事業主が日常的に支払うことの多い経費と、それに対応する勘定科目を一覧表にしました。
日々の仕訳にぜひ役立ててください。
支出の内容 | 勘定科目 | ポイント・注意点 |
10万円未満の備品(デスク・マウス・キーボード・モニター台など) | 消耗品費 | 10万円未満の備品は消耗品費で処理 |
10万円以上の備品(ノートパソコンなど) | 備品(固定資産) | 10万円以上の備品は減価償却の対象になる |
インターネット回線料金 | 通信費 | プライベートと兼用の場合は家事按分で一部を経費に |
レンタルサーバー代・ドメイン代 | 通信費 | |
スマホ料金 | 通信費 | プライベートと兼用の場合は家事按分で一部を経費に |
ChatGPT有料プラン利用料 | 通信費 | |
Canva有料プラン料金 | 通信費 | 広告宣伝用に限定するなら広告宣伝費でも可 |
photoAC有料プラン料金 | 通信費 | 用途によっては広告宣伝費も可 |
会計ソフト(クラウド型) | 通信費 | サブスク型サービスは通信費で処理 |
会計ソフト(インストール型) | 消耗品費 | 買い切り型ソフトは物品扱い(10万円以上なら固定資産) |
取材や打ち合わせの交通費 | 旅費交通費 | 電車・バス・タクシー代など |
打ち合わせのカフェ代 | 交際費 | |
記事執筆や画像作成を外注 | 外注費 | ライターやデザイナーへの外注費用 |
ライティング講座やセミナー受講料 | 研修費 | 自己研鑽のためにかかった費用 |
仕事用の手帳・文房具類 | 消耗品費 | |
パソコンの修理代 | 修繕費 | |
銀行振込の手数料 | 支払手数料 | |
自宅の家賃 | 地代家賃 | 使用割合に応じて家事按分し、一部を経費に |
自宅の電気代 | 水道光熱費 | 使用割合に応じて家事按分し、一部を経費に |
大切なのは「毎年同じ基準で処理すること」。
科目の選び方に多少の幅があっても、継続して一貫性を持たせることで申告内容に信頼性が生まれます。
分類しづらい支出は「雑費」で処理してOK
仕訳をしていると、どの勘定科目に入れるべきか迷う支出に出会うこともあるでしょう。
そんなときは「雑費(ざっぴ)」という勘定科目で処理すれば問題ありません。
雑費とは「どの科目にも当てはまらない少額の支出」を整理するために用意されている科目です。
具体例として…
- 郵便料金(切手・はがき代):通信費に入れる場合もあるが、少額なら雑費にしても
- 細かいアプリ課金(数百円〜数千円程度):業務に関連するけど勘定科目を決めづらい、少額のサブスクや買い切りアプリ
- ちょっとした備品の補修代や道具の付属品:パソコンスタンド用のネジ購入など、修繕費にするほどではない支出など
などが当てはまります。
「どの科目にも当てはまらない少額の支出」をまとめるための勘定科目です。
大切なのは、あくまで「少額かつ例外的」な支出に使うこと。
頻繁に出てくる経費は、専用の科目に分けて処理するようにしましょう。
勘定科目より大切なのは「いつ・何に・いくら使ったか」を正確に申告すること
仕訳をしていると「この支出はどの勘定科目に入れたらいいのかな?」と迷うことはよくあります。
そのとき税理士さんにもらったアドバイスは「勘定科目は大まかに合っていれば大丈夫。大切なのは、いつ・何に・いくら使ったのかを正しく残しておくこと」というもの。
完璧な仕訳を目指すより、まずは支出の内容をきちんと残すことに集中しましょう。
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まとめ|経費と勘定科目を意識して覚えよう
経費は、事業を続けるうえで欠かせない支出です。
勘定科目とセットで覚えておくと、仕訳で迷う時間が減り、日々の記帳がぐっとラクになりますよ。
わたしが以前税務署に相談したときに、税理士さんから「勘定科目は大まかに合っていれば大丈夫。大切なのは『いつ・何に・いくら使ったか』を正確に残すこと」とアドバイスをいただいた経験があります。
勘定科目が完全に合っているかよりも、日付や金額を間違えずに残すことの方が大切です。
迷ったときは、ぜひこの記事を振り返って参考にしてくださいね。
ちょっとした疑問も聞きづらくて、モヤモヤを抱えたまま進めることに…。
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