PR

かゆくてつらい!手湿疹の原因・症状・治療法まとめ

健康コラム

手の赤みやかゆみ、ひび割れなど、つらい症状が続く「手湿疹」。

水仕事や手洗いの機会が多い方は特に悩みやすいトラブルの一つです。

原因や症状を理解し、適切な対策をとることで悪化を防ぎやすくなります。

この記事では、手湿疹の原因や症状、予防・治療法をわかりやすくまとめました。

日常ケアの参考にしてみてくださいね。

手湿疹とは?

手湿疹とは、手にあらわれる湿疹(しっしん)のひとつで、強いかゆみ赤みひび割れが特徴です。

手は日常的に外からの刺激を受けやすく、皮脂(ひし)が失われがちなため、肌のバリア機能が低下し、発症しやすくなります。

原因としては、毎日の水仕事や洗剤・アルコール消毒の使用、金属やゴムへの接触などが挙げられます。

こうした刺激を減らし、ケアを続けることで、症状の予防や悪化・慢性化を防ぐことができます。

手湿疹の代表的な症状

手は日常的に刺激を受けやすく、さまざまな症状が出やすい部位です。

手湿疹では、以下のような症状がみられます。

  • 赤み(紅斑):皮膚が炎症で赤くなる
  • 腫れ: 炎症が進むとむくみが出る
  • 強いかゆみ・ヒリヒリ感
  • 小さな水ぶくれ(水疱):汗疱(かんぽう)型で多くみられる
  • ジュクジュクする:水疱が破れると浸出液がにじむ
  • 乾燥・かさつき(鱗屑〈りんせつ〉):慢性化すると皮膚が粉をふく
  • ひび割れ・亀裂:深く裂けてしまうことも
  • 皮膚の厚み・ごわつき(苔癬化〈たいせんか〉):皮膚が硬く厚くなる

これらの症状は複数同時にあらわれることが多く、慢性化すると改善に時間がかかるため、早めのケアが大切です。

手湿疹の主な原因

手湿疹は、体質やタイプによって原因や症状のあらわれ方が異なります。

手は日常的に外からの刺激を受けやすく、さまざまな要因が重なって発症しやすいのが特徴です。

何が原因で手湿疹が起きているのかを知っておくと、予防にもつながります。

刺激性接触皮膚炎

刺激性接触皮膚炎は、手湿疹の原因として最も多いタイプです。

皮膚のバリア機能が弱っている状態で、水仕事や洗剤、アルコール消毒などの刺激が繰り返し加わることで起こります。

日常的な刺激が積み重なることで発症しやすくなるのが特徴です。

アレルギー性接触皮膚炎

アレルギー性接触皮膚炎も、手湿疹の主な原因のひとつです。

特定の物質に触れた際、免疫が過剰に反応して炎症を起こします

金属(ニッケルなど)やゴム製品、植物などがきっかけになることが多く、接触した部分に赤みやかゆみが出ます。

タンパク質接触皮膚炎

タンパク質接触皮膚炎は、動物性や植物性のタンパク質が原因で起こる手湿疹の一種です。

魚や肉、乳製品、果物、花などに触れた直後に、手に赤みやかゆみ、小さなじんましんがあらわれるのが特徴です。

主に、調理や園芸をする方に多くみられます

アトピー素因による手湿疹

アトピー素因による手湿疹は、もともとアトピー性皮膚炎や乾燥肌がある人に起こりやすいタイプです。

生まれつき肌のバリア機能が弱く、ちょっとした刺激にも敏感に反応します。

そのため、洗剤や汗、乾燥などの日常的な刺激が原因となり、繰り返し発症しやすいのが特徴です。

手湿疹の原因を特定するには?

自分だけで原因を見つけるのは難しいため、医療機関でパッチテスト(皮膚貼付試験)を受け、原因物質を特定するのがおすすめです。

手湿疹を繰り返さないために、まずは原因を知ることが重要です

手湿疹は刺激やアレルギーなど原因がさまざまで、気づかないうちに複数の要因が関わっている場合があります。

たとえば、家事による水仕事や洗剤、金属、ゴム、植物など、日常的な接触がきっかけになることも。

原因がわかれば、症状の予防や再発防止にも役立てられます。

手湿疹の日常ケアと治療法

手湿疹を改善するには、日々のスキンケアと症状に応じた治療が必要です。

こまめな保湿や医療的ケアを適切に取り入れることで、症状の悪化や再発を防ぎやすくなります。

①手湿疹の予防は保湿ケアが基本

手湿疹の予防やケアには、毎日の保湿が欠かせません。

手は外からの刺激で乾燥しやすく、バリア機能が弱まりがちです。

水仕事や手洗い後には、クリームやワセリンなどの保湿剤を使い、手肌のうるおいを守りましょう。

保湿を習慣にすることで、症状の悪化や再発を防ぎやすくなります。

②つらい症状には医療的治療も

手湿疹の症状がつらいときは、医療的な治療を検討することも大切です。

炎症やかゆみが強い場合には、ステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン剤)が使われることがあります。

症状によっては、抗ヒスタミン薬(アレルギー反応によるかゆみを軽くする薬)が処方されることも。

自己判断で市販薬に頼るのではなく、医師に相談し適切な治療を受けることで、回復を早めることができます。

③重症・再発したときの治療の進め方

重症化したケースや、再発を繰り返す場合には、専門的な治療が必要です

症状が続くときには、ステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン剤)を継続して使うことがあります。

また、紫外線療法(光線療法)が選ばれることもあり、皮膚の状態によっては免疫抑制薬が処方されることもあります。

症状に合わせた治療を受けることで、改善につながりやすくなります。

手湿疹を繰り返さないための予防習慣

手湿疹を防ぐには、日々の意識が大切です。

原因に応じた予防を意識し、再発しにくい生活習慣を続けることで、手肌の健康を守ることができます。

手袋を使って刺激から手を守る

手湿疹を防ぐには、手袋を使って外からの刺激を減らすのが効果的です。

水や洗剤などに直接触れると、皮膚のバリア機能が弱りやすくなります。

たとえば、水仕事をするときは綿手袋の上からゴム手袋を重ねて使うと、汗によるムレを防ぎつつ、刺激から手肌を守れます

低刺激の洗剤・石けんを選ぶ

手湿疹を予防するために、できるだけ肌への刺激が少ない洗剤や石けんを選びましょう。

強い洗浄成分を含むものは皮脂(ひし)を奪いやすく、肌のバリア機能が低下しがちです。

弱酸性無香料・無着色の製品を使うと、手肌への負担を軽減できます。

保湿ケアで手のバリア機能を保つ

手湿疹を防ぐためには、日頃から保湿を意識することが大切です。

手は乾燥しやすく、皮脂が減ると外からの刺激に弱くなります。

水仕事や手洗いの後は保湿クリームやワセリンを塗り、うるおいを補いましょう

症状がないときも保湿を続けることで、再発しにくい状態を維持できます。

ステロイドや保湿剤を習慣的に使う(プロアクティブケア)

手湿疹は一度よくなってもまた再発しやすいため、症状が落ち着いている時期もケアを続けることが大切です。

たとえば週に1〜2回程度、ステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン剤)を塗るプロアクティブケア」という方法があります。

これに加えて、保湿剤を毎日の習慣にすることで手肌のバリア機能を保ちやすくなり、再発を防ぐことにつながります。

肌への刺激を減らす暮らしの工夫

手湿疹の予防や再発防止には、日常生活で肌への刺激を減らす工夫も大切です。

  • 食器を洗う前に汚れをペーパーで軽く拭き取る
  • 洗剤や水に触れる回数を減らす
  • できるだけ食洗機を活用する
  • ゴム手袋や綿手袋を上手に使う
  • 掃除や洗濯時にも低刺激製品を選ぶ
  • 部屋の乾燥を防ぐため加湿器を使う
  • 皮膚への負担が少ないハンドソープを使う

まずは、無理なく続けられることから始めてみましょう。

心身のケアでストレスをためすぎない

手湿疹の悪化や再発には、ストレスが影響していることもあります

心身の健康を保つには、十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を意識的につくることが大切です。

趣味を楽しんだり軽い運動を生活に取り入れるなど、自分に合った方法でストレスを軽くするのもよいでしょう。

心が落ち着くと、自然と手肌の状態も安定しやすくなりますよ。

日々のちょっとした心がけが、手湿疹の予防につながります。

まとめ

手湿疹は、原因や症状を理解し、早めに適切なケアを続けることで予防や悪化の防止が期待できます。

手は外からの刺激を受けやすい部位だからこそ、保湿や手袋の活用、低刺激の洗剤選びなど日々の工夫が大切です。

症状がつらいときは無理をせず、医師に相談することが安心につながります。

自分に合ったケアを習慣にし、手肌を健やかに保ちましょう。

タイトルとURLをコピーしました