冬になると耳にすることが多いマイコプラズマ肺炎。
子どもから大人まで感染する可能性があり、長引く咳で気づかれることが多い病気です。
放っておくと重症化することもあるため、早めに正しい対応が大切です。
概要
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエ(細菌の一種)が原因で起こる呼吸器感染症です。
- 一般的な肺炎より症状が軽いことから「異型肺炎」と呼ばれる
- 主に飛沫(ひまつ)感染や接触感染で広がる
- 学校や家庭など人が集まる場所で流行しやすい
子どもに多いですが、成人でも発症するため注意が必要です。
主な症状
特徴的なのは、咳が長く続くことです。
- 発熱(38度前後が多い)
- 数週間続くしつこい咳
- のどの痛みや頭痛
- 倦怠感や全身のだるさ
咳が強いため、夜眠れなくなることもあります。軽症に見えても長引くケースが多いのが特徴です。
主な治療法
マイコプラズマは通常の細菌とは異なるため、使える薬が限られます。
- マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシンなど)が第一選択
- 耐性菌が疑われる場合は別の抗菌薬を使用
- 解熱剤や咳止めなど、症状を和らげる薬を併用
しっかり薬を飲み切ることが再発や重症化を防ぐポイントです。
予防・セルフケア
完全に防ぐことは難しいですが、次のような工夫が役立ちます。
- 手洗い・うがいを習慣にする
- 咳が出るときはマスクをつけ、周囲への感染を防ぐ
- 睡眠や食事で免疫力を保つ
- 家族や学校内での流行時には早めに受診する
感染が疑われる場合は、周りへの広がりを防ぐ意識も大切です。
まとめ
マイコプラズマ肺炎は比較的軽い症状で始まるものの、咳が長引きやすく日常生活に支障をきたすこともあります。
早めに医療機関で診断を受け、適切な治療を続けることが安心につながります。
予防習慣を取り入れることで、自分や家族を守ることにつながります。