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病気の豆知識シリーズ|双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病) 健康コラム

気分の浮き沈みは誰にでもありますが、その波が極端で長引くと、日常生活に大きな影響を与えます。

双極性障害(そうきょくせいしょうがい/躁うつ病)は、その代表的な病気のひとつです。

治療やサポートを受けることで、安定した生活を取り戻すことが可能です。

概要

双極性障害は、気分が高まる躁状態(そうじょうたい)と、落ち込むうつ状態を繰り返す病気です。

  • 脳内の神経伝達物質のバランスの乱れが関与すると考えられている
  • 遺伝的な要因や生活環境も影響する
  • 発症は10〜30代の若い世代に多い

うつ病と区別が難しく、正確な診断に時間がかかることもあります。


主な症状

躁と鬱、両方の症状が現れるのが特徴です。

● 躁状態

  • 気分が異常に高揚する
  • 睡眠時間が少なくても活動できる
  • 浪費や無謀な行動が増える

● うつ状態

  • 強い気分の落ち込みが続く
  • 集中力や意欲の低下
  • 食欲や睡眠の乱れ

症状の幅が大きいため、本人も周囲も対応に戸惑いやすい病気です。

主な治療法

治療は再発予防と症状の安定を目的に長期的に行われます。

  • 気分安定薬(リチウムなど)
  • 抗精神病薬(躁状態を抑える薬)
  • 抗うつ薬は慎重に使用される
  • 認知行動療法や心理教育などの精神療法
  • 睡眠や生活リズムを整える

薬物療法と生活調整を組み合わせることで、安定した状態を維持しやすくなります。

予防・セルフケア

生活習慣を整えることが、症状の安定につながります。

  • 睡眠・食事・運動のリズムを一定に保つ
  • アルコールや刺激物を控える
  • 気分の変化を記録し、早めに医師に相談する
  • 周囲と病気について共有し、サポートを得る

一人で抱え込まず、家族や医療者と協力していくことが大切です。

まとめ

双極性障害(躁うつ病)は、気分の波が極端に大きく生活に影響を与える病気です。

薬と心理的支援を続けることで、再発を防ぎながら安定した生活を送ることが可能です。

症状が気になるときは、早めに専門医へ相談しましょう。

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