
脳梗塞(のうこうそく)は、日本人に多い病気のひとつで、命にかかわることもあります。
突然発症することが多く、後遺症が残ってしまう場合も少なくありません。
だからこそ、早めに気づくことと日ごろの予防が大切です。
概要
脳梗塞とは、脳の血管が血のかたまり(血栓:けっせん)や動脈硬化によって詰まり、血流が途絶えてしまう状態です。
代表的なタイプは次の3つです。
- アテローム血栓性脳梗塞:動脈硬化によっておこる
- 心原性脳塞栓症:心臓でできた血のかたまりが、脳の血管を詰まらせておこる
- ラクナ梗塞:脳の細い血管が詰まっておこる
主な症状
- 片側の手足や顔がしびれる・動かしにくい
- ろれつが回らない・言葉が出にくい
- 視界がぼやける・二重に見える
- 強い頭痛やめまいが急に出る
症状が一時的におさまっても油断せず、すぐに救急車を呼びましょう。
主な治療法
- 血栓を溶かす薬を点滴で投与する(t-PA療法)
- カテーテルを使って血栓を取り除く血管内治療
- 再発を防ぐための薬を内服する(抗血小板薬や抗凝固薬)
どの治療を行うかは、発症からの経過時間や症状の程度によって判断されます。
予防・セルフケア
- 塩分・脂質を控えたバランスのよい食事
- 1日30分ほどの有酸素運動(ウォーキングなど)
- 禁煙と節度ある飲酒
- 定期的な血圧チェックと健康診断
高血圧・糖尿病・脂質異常症がある人は、脳梗塞のリスクが高くなります。
定期的に医療機関で数値をチェックしてもらい、医師の指導のもと適切にコントロールしていくことが大切です。
まとめ
脳梗塞は誰にでも起こりうる病気ですが、早めの受診と生活習慣の見直しによって、発症リスクを大きく減らすことができます。
「あれ?おかしいな」と感じたら、迷わず医療機関へ。
毎日の小さな習慣が、未来の自分の健康を守るカギです。