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【個人事業主向け】アフィリエイト収入の仕訳は?

アフィリエイト収入 仕訳 フリーランス

ブログやSNSで初めてアフィリエイト報酬が発生したとき、「この収入、帳簿にどう書けばいいの?」と迷ったことはありませんか?

特に、個人事業主として青色申告をしている方にとって、アフィリエイト収入の勘定科目選びは意外と悩みどころです。

この記事では、アフィリエイト報酬の仕訳方法を、継続的な収入と単発の収入に分けてわかりやすく解説していきます。

アフィリエイト収入の勘定科目に迷う人が多い理由

アフィリエイト収入の記帳で迷うのは、この報酬の性質が人によって異なるためです。

同じアフィリエイトという収入源でも、事業の中でどんな位置づけにあるかによって、使うべき勘定科目が変わってきます。

初めて収入を得たときには特に、どの科目を選べばいいのか判断が難しく感じるかもしれません。

アフィリエイト報酬の性質は「売上」にも「雑収入」にもなり得る

アフィリエイト収入は、事業の中心として継続的に得ている場合には「売上高」として処理しますが、たまたま発生した単発の報酬であれば「雑収入」として扱うのが一般的です。

たとえば、ブログ運営を事業の柱にしていて、毎月アフィリエイト報酬が入ってくるなら、それは事業の主な収入源なので売上高に分類されます。

一方で、単発の案件で紹介した商品が売れた場合や、副業として少額の報酬を得た程度であれば、雑収入として処理するほうが実態に合っています。

どちらの科目を使っても間違いではありませんが、大切なのは収入の性質を正しく判断して、一貫性をもって記帳することです。

「継続的に得ているか」「一時的か」で判断が変わる

勘定科目を選ぶときの基準は、「その収入が事業の中心的なものか、それとも一時的なものか」という視点です。

毎月定期的にアフィリエイト報酬が発生していて、それが収入の大部分を占めているなら、その報酬は売上高として扱います。

逆に、年に数回しか発生しない、または金額が少額で本業の収入に比べると付随的なものであれば、雑収入として処理するのが自然です。

税務署の視点でも、事業の実態に即した分類がされているかどうかが重視されるため、自分の事業内容をふまえて判断することが大切になります。

継続的にアフィリエイト収入を得ている場合の仕訳

ブログやSNSでのアフィリエイトが事業の中心で、毎月のように報酬が発生している場合は、売上高として仕訳を行います。

ここでは、報酬が確定したときと実際に入金されたときの2つのタイミングで、どのように記帳すればよいか見ていきましょう。

売上確定時の仕訳例

アフィリエイト報酬は、成果が発生してから実際に入金されるまでにタイムラグがあります。

そのため、青色申告をしている場合は、報酬が確定した時点では売掛金として計上するのが基本です。

たとえば、5月に成果が確定して15,000円の報酬が発生し、実際の振込は翌月になる場合、確定したタイミングで以下のように仕訳します。
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
売掛金15,000売上高15,000アフィリエイト報酬(5月分)

この仕訳によって、まだ入金されていなくても「売上として計上すべき収入がある」という状態を帳簿に記録できます。

入金時の仕訳例

報酬が実際に銀行口座へ振り込まれたときには、売掛金を回収したという処理を行います。

先ほどの15,000円の報酬が、翌月に振り込まれた場合の仕訳は以下のようになります。
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
普通預金15,000売掛金15,000アフィリエイト報酬(5月分振込み)

この仕訳により、未回収だった売掛金が普通預金として手元に入ったことが記録されます。

確定時と入金時で分けて仕訳することで、お金の流れが正確に把握できるようになります。

振込手数料の処理方法と注意点

アフィリエイト報酬が振り込まれる際、振込手数料が差し引かれることがあります。

この手数料は「支払手数料」として経費に計上できます。

たとえば、15,000円の報酬から振込手数料300円が引かれて、14,700円が入金された場合の仕訳は以下のとおりです。
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
普通預金14,700売掛金15,000アフィリエイト報酬入金(5月分振込み)
支払手数料300振込手数料

手数料の金額や入金の仕組みはASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)によって異なるため、報酬明細をよく確認して記帳しましょう。

単発でアフィリエイト報酬を得た場合の仕訳(副業・単発案件など)

単発の案件で商品を紹介したら報酬が発生した、あるいは副業としてたまにアフィリエイトをしている程度の場合はどうでしょう?

ここでは、単発の報酬をどのように記帳すればよいか見ていきましょう。

「雑収入」として処理するケースが多い

雑収入は、本業とは別に得た付随的な収入を記録する勘定科目です。

アフィリエイト報酬が年に数回しか発生しない場合や、金額が少なく本業の収入に比べて補助的な位置づけである場合には、雑収入として扱うのが自然です。

たとえば、ハンドメイド作家として活動していて、たまたまブログで材料を紹介したら報酬が発生したというケースでは、その報酬は事業の中心ではなく付随的なものなので、雑収入として記帳します。

売上確定時の仕訳例

単発の報酬であっても、青色申告をしている場合は発生主義で記帳するのが基本です。

つまり、報酬が確定した時点で仕訳を行います

たとえば12,000円のアフィリエイト報酬が確定し、翌月入金される場合の仕訳は以下のようになります。
借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
売掛金12,000雑収入12,000アフィリエイト報酬(〇〇案件)

入金時には、先ほどと同じように売掛金を回収する仕訳を行います。

借方(左側)金額貸方(右側)金額摘要(メモ欄)
普通預金12,000売掛金12,000アフィリエイト報酬入金(〇〇案件)

勘定科目の判断に迷ったときの考え方

アフィリエイト収入をどの勘定科目で処理すればよいか迷ったときは、いくつかの視点で判断することができます。

ここでは、迷ったときに使える考え方と、困ったときの相談先についてご紹介します。

「継続性」と「事業との関連性」で決めよう

勘定科目を選ぶときには、「その収入は継続的に発生しているか」「事業の中心的な収入源か」という2つの視点で考えるとわかりやすくなります。

毎月のようにアフィリエイト報酬が発生していて、それが収入の大半を占めているなら、売上高として扱うのが妥当です。

一方で、年に数回しか発生しない、または金額が少ない場合には、雑収入として処理するほうが実態に合います。

大切なのは、一度決めた勘定科目を継続して使い続けることです。

今月は売上高、来月は雑収入というように変えてしまうと、税務調査で指摘される可能性があります。

自分の事業スタイルに合った科目を選び、それを一貫して使うようにしましょう。

税務署に聞いてもOK?トラブルを防ぐための方法

判断に迷ったら、税務署に直接問い合わせることもできます。

確定申告の時期には混雑しますが、事前に電話で相談すれば、基本的な考え方から教えてもらえることがあります。

ただし、税務署の回答はあくまで一般論であり、個別の状況に応じた判断は自己責任になる点には注意が必要です。

より安心して記帳を進めたいなら、税理士に相談するのも一つの方法です。

「これで合っているのか不安…」そんなときはプロに頼ってみよう!

「この勘定科目で良いのか心配…」「本業に集中したいのに、記帳に時間がとられてしまう…」
そんなときは、無理せずプロに頼るのも選択肢のひとつです。

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確定申告が近づくと、税務署の問い合わせ窓口は大混雑。
ちょっとした疑問も聞きづらくて、モヤモヤを抱えたまま進めることに…。
だからこそ、「いつでも相談できるパートナー」がそばにいると、本当に心強いです!
自分に合ったサポートを見つけて、安心して確定申告シーズンを迎えましょう◎

まとめ|継続的な報酬は「売上高」、単発の報酬は「雑収入」で処理しよう

アフィリエイト収入の仕訳は、収入の性質によって使う勘定科目が変わります。

毎月のように報酬が発生していて、それが事業の中心的な収入源であれば「売上高」として処理し、年に数回しか発生しない単発の報酬や副業程度の収入であれば「雑収入」として扱うのが基本です。

どちらの科目を使う場合でも、報酬が確定したときと入金されたときに分けて仕訳を行うことで、正確なお金の流れを記録できます。

振込手数料が差し引かれる場合には、支払手数料として経費に計上することも忘れずに行いましょう。

勘定科目の判断に迷ったときには、「継続性」と「事業との関連性」という2つの視点で考え、一度決めた科目を一貫して使い続けることが大切です。

確定申告をスムーズに進めるためにも、日々の記帳を正確に行い、疑問があれば早めに解決しておきましょう。

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